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チガサキゴトよ、チーガ

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茅ヶ崎の北部丘陵里山環境に住むマニアックないきもの図鑑 file.27

ジョウビタキ

DATA :全長15cm前後。チベットから中国の東北部、ロシア沿海地方などで繁殖する。本コーナーでは初登場となる「渡鳥」。10月〜3月に見られる。昆虫などを主に捕食。木の実を食べることもある。オスは濃い柿色を帯びて美しい。メスは色が薄い。

⌘ 火打石をたたく銀髪野郎

①ジョウ:古くは白髪=銀髪を尉(じょう)と言いました。オスは頭の色が銀色を帯びているように見えます。②ビタキ:縄張りを主張する為、独特の鳴き声で鳴きます。「ヒー、ヒー、カッ、カッ」といった感じのリズムの鳴き声で鳴きます。「カッ、カッ」という鳴き声が、さながら「火打石」をたたいたようだったため、火焚きと呼ばれたのだそう。

⌘  冬場に身近に観察できます  

人を恐れず、そばをすり抜けるように大胆に飛行することがあります。寒い時期の夜間、私の家の物置で毎日のように宿をとっていたジョウビタキを観察したことがあります。季節的にヘビなどの天敵は冬眠している為、危険は少ないとは思いましたが、手を伸ばせば届くような場所で寝ていたのには驚きました。

⌘ 鳴き声で探してみて

冬の時期、畑、水田、果樹園、民家の庭など茅ヶ崎市全域で見られます。密生した雑木林よりは、まばらに柿の木などが植栽されているような場所を好むようです。独特な縄張りを主張する鳴き声が聞こえてきますから、存在を知ることが出来ます。また縄張り内に鳥の群れなどがやってくると、連続して「カッ、カッ、カッ、カッ」と鳴き続けたりします。

⌘ 渡鳥と言われていますが… 

ジョウビタキは渡鳥です。繁殖は日本国外とされていましたが、近年、国内での繁殖事例が幾つも確認されているそうです。いつか留鳥の扱いになるかもしれませんね。


小山茂樹 koyama shigeki

1972年生まれ、茅ヶ崎市勤務。県内絶滅種のヤマトオサムシダマシを2009年に茅ヶ崎市内にて再発見し、累代飼育方法を確立した。『月刊むし』『昆虫フィールド』など専門誌に不定期に執筆。


水彩画   /  河野祐子  kono yuko   instagram@yukochigasaki

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