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チガサキゴトよ、チーガ

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茅ヶ崎の北部丘陵 里山環境に住むマニアックな昆虫図鑑 file.2

小山茂樹

本土ヒラタクワガタ

DETA 特徴は内歯(第一内歯)がキバの根本近くに位置していること(下の写真5)。関東圏では最大で約60mm。(関西では約70mm)12亜種に分類され、主に離島(大東島、八丈島、先島諸島など)で独自に進化した亜種が多数存在する。そのうち本州、四国、九州に分布するものを「本土ヒラタクワガタ」と呼ぶ。神奈川県では、準絶滅危惧種。

 ⌘ ペンチのように圧倒的な力強さ

本土ヒラタクワガタは、身体が非常に硬く攻撃的な性格。アゴの力が圧倒的に強く、強大なパワーを持っています。派手な姿のノコギリクワガタやミヤマクワガタなどは挟まれても殆ど怪我をすることはありませんが、ヒラタクワガタは噛み付くとペンチのごとく渾身の力を込めて出血するほどグイグイと挟み続け、外そうとすると更に力を込めてきます。私も酔っ払っている時に噛み付かれた事が幾度もありますが、毎回後悔します。35mmくらいの小型個体でも、この能力は極めて高く、大人でも涙するほどに強力。取り扱い注意のクワガタですが、この強さに魅力の全てが集約されているとも言えます。噛み付かれた場合は、水を入れたバケツなどにクワガタごと漬けると呆気なく離してくれますよ。強靭なので水につけて弱ってしまうことはありません。強さは生命力にもあらわれ、越冬して翌年も活動する個体も。GW明けに身体に擦り傷が多くアゴもすり減った成虫は越冬して2年目の活動に入った成虫です。

 ⌘ 茅ヶ崎市のクワガタ虫事情

茅ヶ崎市の里山、小さな公園などでもクヌギやコナラなどの樹木があれば、コクワガタ、ノコギリクワガタが比較的発見、採集しやすい種類です。本土ヒラタクワガタは生息数が少ないのもあって発見が難しいのですが、茅ヶ崎市では今年も最大級の60mm程の成虫♂も採集されています。大型が育つことができる環境が、茅ヶ崎にはあるのですよ♪

小山茂樹
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小山茂樹
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1 と2)ヒラタクワガタは平たいクワガタ:これは市内のタチヤナギの樹洞に住み着いている本土ヒラタです。ヒラタクワガタというネーミングは、まさに平たいクワガタだから。樹木の洞穴や裂け目などに潜り込み、住処にして生活しています。 パワーの秘密:全体が平たいので頭も平ら。そして頭の幅が広く、頭部内部のアゴ開閉に関係する筋肉量が多いのでアゴの力が強い!ということになります。

小山茂樹
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3)茅ヶ崎で採集したクワガタ3種:左から、ヒラタクワガタ、コクワガタ、ノコギリクワガタ 

小山茂樹
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4)茅ヶ崎で本土ヒラタクワガタを採集するには:本土ヒラタの住む条件は、【①湿度が高い②樹洞や隙間など隠れ場所が豊富にある樹液木がある】池や湿地帯、川のそばにある雑木林などが狙い目です。また樹洞や隙間などが破壊されると住み着く場所が無くなり、生息が難しくなります。樹皮を剥がしたり、洞を壊してはいけません。掻き出し棒(写真)を使いましょう。また逃げ込まれた場合は日を改めるなどして余裕を持って採集をしましょう。 

小山茂樹

5)ヒラタの特徴内歯の位置(画:小山)


昆虫図鑑

小山茂樹 koyama shigeki
1972年生まれ、茅ヶ崎市勤務。県内絶滅種のヤマトオサムシダマシを2009年に茅ヶ崎市内にて再発見し、累代飼育方法を確立した。『月刊むし』『昆虫フィールド』など専門誌に不定期に執筆。アメブロ 「虫シゲ」で検索ください。

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