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チガサキゴトよ、チーガ

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小川對山

Ogawa Taizan
ジウジアーロを魅了した書家

プロフィール
・小川對山(一雄): 1948年茅ヶ崎矢畑生まれ、鶴嶺小学校・中学校、北陵高校、二松学舎大学(文学部中国文学科 書道専攻卒業)矢畑で一美書道教室を主催。毎日書道店審査会員/創玄書道会審査会員/日本詩文書作家協会/日展入選ほか海外でも多くの展覧会を行う

・ジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro):イタリアを代表するデザイナー。1967年宮川秀之と共に「イタル・スタイリング」を設立、翌年に「イタルデザイン」に社名変更。ジャンルはクルマやカメラを中心にさまざまに及ぶ。代表作が多すぎるので書くことが憚られるがやはり、いすゞ「117クーペ」か。2015年に「イタルデザイン」を退社し、2016年に息子であるファブリツィオと共に新たに会社 GFG Styleを立ち上げた。

F1レースをイメージした
作品「車」の書が ジウジアーロの目に留まる

 世紀のカーデザイナーとうたわれ今もなお現役の、ジョルジェット・ジウジアーロ氏。たとえクルマ好きでなくても、彼がデザインしたものは目にしたことがあるのではないでしょうか。

 書道家の小川對山さんは二〇〇八年にイタリア・トリノの「バローロ伯爵宮殿美術館」で展覧会を開催、その様子はイタリア最大の新聞  ラ・レプッブリカ(La Repubblica)の一面でも取り上げられ大反響を呼びました。

 その展覧会の冊子デザインを担当したのがジウジアーロ氏でした。また、美術館に展示された書がジウジアーロ氏の目に留まり自ら率いる会社「イタルデザイン」に収められたのだといいます。

 書のタイトルは「車」。勢いよく筆を走らせたスピード感のある線が印象的な作品です。「文字の中に宿る精神的なものをイタリアの人にどう伝えるかを考え、F1カーがレース場を走っている様子をイメージしました」 と語る小川さん。

 この書は、ジウジアーロ氏の重要な作品である、はじめて手がけたF1マシン(フィアット社)と共に展示されました。  「車」の書が生まれた段階ではジウジアーロ氏が冊子のデザインをすることは小川さんに知らされておらず、クルマをモチーフに選んで展覧会に臨んだこと自体に運命を感じます。



最近は詩を題材にすることが多い。タイトルを古代文字の甲骨・金文で描き、その下に詩が書き込まれる。今回は詩人「エミル・ヴァルアァデン」さんの「風車」(訳:堀口大學)。(7月、一美書道教室にて)

三橋兄弟(みつはしいとじ)治氏の呼びかけで
放課後に絵を教えてもらった鶴嶺中学時代

 小川さんは生粋の茅ヶ崎生まれ。書道教室には特に通ってはいなかったのですが、鶴嶺小学校の五年生の時に熱心な教師のもとで書いた作品が茅ヶ崎市長賞をもらいました。   鶴嶺中学では美術の授業を水彩画家の三橋氏に教わりました。バスケ部に所属していた小川さんでしたが、三橋さんからの強い呼びかけで放課後に絵を描き、部活と両立しました。高校は北陵になりましたが、最後まで美術専攻のある高校を勧められるなど目をかけていただいたそうです。

 小川さんは、詩や文章を読み、感動したことや、旅の印象を作品にしたり「文字や言葉の世界を筆と墨を使って、視覚的に訴える書」を唱えています。それは三橋氏の自著『掌篇集 天才でなかったピカソ』で語られている「画家は画家であろうとするよりも、先ず詩人であり芸術家でなければならない」という言葉とも重なってくるのでした。

ジウジアーロ氏のデザインによる展覧会冊子
バローロ伯爵宮殿美術館でのパフォーマンス
イタリア最大の新聞ラ・レプッブリカ(La Repubblica)の1面に掲載されました(2008年10月26日、日曜版)

    


INFORMATION

一美書道教室 (茅ヶ崎登象教室、他に伊勢原教室もあり)

住所 茅ヶ崎市矢畑264ー3
TEL 0467-83-1653
営業時間 稽古日 : 火曜(15時〜19時)・金曜(10時〜12時・14時〜20時)
URL 米山幸助Instagram

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