知らなかった茅ヶ崎をもっと知り、もっと好きになり、
もっと楽しめる!茅ヶ崎を知り尽くす情報サイト

チガサキゴトよ、チーガ

  • facebook
  • instagram
  • twitter

チガサキゴトよ、チーガ

GOURMET

NEW

大一製菓

チョコレート工場のあるまちで暮らすって、なんだかうれしい。
茅ヶ崎で47年。甘いもの本来の幸せを届け続ける三代目社長を訪ねて。

大一製菓

チョコレート工場。なんて魅惑的な響きでしょう。このまちにチョコレート工場があると聞いて素通りできるはずもなく、さっそくお邪魔することに。国道1号線の南湖入口交差点を少し西へ進み小道に入ると、住宅街の奥に突如工場らしき建物が現れた。出迎えてくださったのは「大一製菓」社長の一杉直樹さん。「なんだかすみませんね〜」と事務所の中へ。いえいえ、お邪魔するのは私たちの方なのに。創業者であるお祖父様の写真に見守られながらのインタビュー。

大一製菓
直樹さんは、南湖で育った生粋の茅ヶ崎っ子。

1930年の創業時は、東京・東中野のアパートでマシュマロ製造からのスタート。看板商品『ピーチョコ®』を開発後、より広大な土地を求め、茅ヶ崎にたどり着く。幼少の頃から工場敷地内にある自宅で暮らしてきた一杉さん、お祖父様に「お前が継ぐんだぞ」と言われ続け、「洗脳された」と笑う。10年前に3代目社長に就任し、現在の従業員数は約170名。歴史や業績におごり高ぶることなく、「会社を続けることが一番」と、その姿勢はどこまでも謙虚だ。大切にしていることを聞くと、少し考えたあと、「普通に“おいしいね”という感覚。食べるものってそれが原点ですよね」と。高級志向のチョコレートも増えているが、口に入れたときの幸福感は同じ。だったら、手に届くお値段で多くの人に食べてほしいと言う。

大一製菓
オリジナルキャラクター「ピー坊」は、一目惚れするかわいさ。
大一製菓
どこか懐かしいパッケージの「ピーチョコ」。
大一製菓
創業者であるお祖父様と直樹さん、
妹さん。撮影はお父様。

子どもの頃、5円玉ひとつでチョコレートを買ったときの高揚感を思い出す。こんなチョコレート工場が茅ヶ崎にあるなんて、なんだか誇らしいじゃない。さて、気になるのは取扱店。全国で販売されている大一製菓のチョコレート、でもその多くは販売店のプライベート商品で、店頭では気づき難い。オトナの事情もあるとのことで取扱い企業の明記は控えるが、茅ヶ崎市内では、とある食品ディスカウント企業や、矢畑にある食品スーパー等で年中販売されているとのこと。裏面にある製品表示に「大一製菓」の文字があったら、それは茅ヶ崎生まれのチョコレート。宝探しみたいな気持ちで、出会いを楽しんでみて。

大一製菓
一杉直樹さん

writer:池田美砂子
フリーランスライター・エディター。茅ヶ崎市在住、2児の母。
大学卒業後、SE、気象予報士など会社員として働く中でウェブマガジン「greenz.jp」と出会い、副業ライターに。2010年よりフリーランスライターとして、Webや雑誌などメディアを中心に、「ソーシャルデザイン」をテーマにした取材・執筆活動を開始。聞くこと、書くことを通して、自分が心地よいと感じる仕事と暮らしのかたちを模索し、生き方をシフトしている。

INFORMATION

大一製菓

住所 茅ヶ崎市南湖1-10-13
URL http://www.daiichi-seika.co.jp/

RELATED ARTICLES関連記事