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茅ヶ崎そば処 榮家
香川
かつては花火も楽しめた!
香川で古くから親しまれて来たおそば屋さんは
この4月で創業50周年
「茅ヶ崎で店を始めたのは昭和48年。当時はまだ高速道路もなくて、空き地も多くて、ここから茅ヶ崎や平塚の花火が見えたのよ」
そう教えてくれたのは、この4月で創業50年を迎える香川のそば処榮家の2代目女将・ますみさん。まだほとんど飲食店がなかったこの土地で、先代の両親と共に富山から移住し店を始めた。
一家揃ってそば作りも経営も未経験。先代女将とともに富山でノウハウを学び、試行錯誤を重ねながら店を育て、この50年で店舗面積を3倍に広げた。
今では地元になくてはならない唯一無二のおそば屋さんだが、変遷する時代の中、存続のピンチに見舞われたことはなかったのだろうか?
「もう何度やめようかと思いましたよ。店を続けられた秘訣? 考えたこともない(笑)。ただひたすらに、やるしかないと思ってやって来たという感じ。思いついたことは次々試してね」
7年前に出前をやめ、そば中心のメニューに切り替えた時は売り上げが落ちヒヤヒヤしたというが、現在3代目として店を仕切る息子の正彦さんの機転で鴨料理を考案すると、これが榮家の看板メニューとして定着。人づてに評判が伝わり、今では完売してしまうほどの人気なのだそうだ。
富士山の溶岩石で焼く鴨肉に鴨つくね。
オリジナルの京鴨づくしで十勝そばをいただく
本日いただいたのは石焼鴨せいろ。生の鴨肉を溶岩石で焼いたものと、つけ汁に入った大きな鴨つくね、鴨をダブルで楽しめる鴨づくしだ。
ちなみにこちらで使用しているのはすべて京都産の京鴨。京鴨は日本人の好みに合わせて改良された合鴨の一種で、富士山の溶岩石で焼くと遠赤外線効果で旨みが閉じ込められ柔らかな食感に。鴨特有の臭みが少なく、脂もくどくなく上品な味わいが楽しめる。
一方鴨つくねは、ロース、ささみ、モモと様々な部位を使い二度引きしているため味に奥行きがあり、口に入れるやホロホロほどける柔らかさ。つけ汁の深いコクがまたつくねの旨みを倍増させる。そばの喉越しも抜群だ。
「鴨の首皮をガラに使うんです。この旨みコクを味わっていただきたいので、そばもこの汁と相性がいい北海道産の十勝そばを使っています」(正彦さん)
注文してから手作りする蕎麦大福は
そば粉100%。できたてを楽しんで
そして榮家を訪れたらぜひ味わっていただきたいのが、そば粉100%の「蕎麦大福」。注文を受けてから粉を練り、あんこを詰め、丸めてきな粉をまぶしていただく手作り大福だ。
そば粉の大福とはちょっと珍しいが、そばとあんこが想像以上に合う。求肥よりも食感が柔らかく、そばの香りがあんこの甘さと馴染んで口の中で広がる。出来立てホカホカの大福は、身も心もほっこりさせてくれる。
息子の正彦さんが練り、母のますみさんが丸めるここでしか食べられない榮家さんオリジナルの甘味、ぜひご賞味あれ。
ますみさん、清さん、正彦さん
INFORMATION
茅ヶ崎そば処 榮家
住所 | 茅ヶ崎市香川4-11-14 |
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駐車場 | P9台 |
TEL | 0467-57-6539 |
営業時間 | ランチ:11:00~15:00 (L.O.14:30) ディナー:17:00~21:30 (L.O.21:00) |
定休日 | 木・第1・3水曜休 |
URL | 茅ヶ崎そば処 榮家HP |