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チガサキゴトよ、チーガ

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RyuAmbe(リュウアンべ)ファインアーティスト


Ryuさんの後ろに展示されているのは大好きな1970年代の 茅ヶ崎マップ。当時のことを知る人に教えてもらいながら完成したばかり。こちらを縮小してシルクスクリーンで手刷りしたものを近々販売予定。

 
ポップでキュートなキャラクターが人気の Ryu Ambeさん。
壁画の要望は茅ヶ崎の内外でひっぱりだこ。
最近は「茅ヶ崎FM」のキャラクターも手がけています。

そんなRyu さんにチーガは今回、表と裏、両方の表紙のマッシュアップをお願いしました。

表に登場しているのはレジェンド、ブレッド&バター・岩沢幸矢さん。なんとRyuさん、岩沢兄弟とは幼い頃から交流があるのだそう。そんな地元話も交えながらのインタビューです。


※マッシュアップ(MashUp):「混ぜ合わせる」の意味で、もともとは音楽業界で使われている用語

今号(Cheeega24号)は表と裏の両方とも、Ryu Ambeさんの表紙のマッシュアップ!
表はブレッド&バターの岩沢幸矢さん、裏はアピオジムニーとakaneyagallery

茅ヶ崎の絵描き少年、独学でアーティストへの道を切り拓く

 幼い頃から絵を描くのが大好きだったというRyuさん。

「僕は勉強が苦手で、冷やかされることも多かったんですが、描いた絵を見せるとみんなから『え! これお前が描いたの!?』『すげーじゃん!』って、評価がガラッと変わっちゃうことも結構あって。そんなふうに絵が僕自身を引き上げてくれるっていうことが、子供の頃から本当に多かったんです」

 高校卒業後は服飾関係の専門学校に進みましたが、ここでも高く評価されたのはやはりデザイン画。

「先生たちからもよく言われたんです。『キミは縫製はからっきしだけど、絵はピカイチだね。服飾より、絵の道に進んだほうがいいんじゃないか』って。コンクールの出品でも絵は必ず選考に残るけど、縫製がダメで・・・(笑)」

 その後、Ryuさんはアパレルショップに勤めたり、スタイリストアシスタントの仕事などを手掛けますが、やはり自分らしくいられるのは絵筆を握っている時だと確信。絵を見た人から展覧会を開くよう勧められることも増え、「自分には絵の道しかない!」と、作品作りに打ち込むようになったと言います。

「壁に絵を描かせて欲しい」と店主に交渉。そして仕事に

 転機になったのは、自ら取り組んだ壁画制作。作品を持ち込んで市内の店主に「壁に絵を描かせて欲しい」と頼んで回り、お店の壁や店前のプランターなどに絵を描き始めます。そうするうち、「魅力的な絵を描くアーティストがいる」と話題になり、やがて東海岸商店会から「雄三通りの店舗の壁に絵を描いて欲しい」と依頼をされました。

「雄三通りは地元の人も観光客もよく利用する茅ヶ崎のメインストリート。だけど道幅が狭く交通量も多いから、注意を促して通行者の心を和ませるような絵を描いて欲しいと。ここで初めてプロとしてのお仕事を頂いたんです」

 そこからRyuさんは、一気に活躍の場を市内外はもちろん国内外にまで広げていきますが、彼曰く、

「今の自分があるのは、無名の僕に好きに描かせてくれた店主さんや、仕事を依頼してくれた商店会さん、そして僕をさまざまな活動へとつなげてくれた周囲の皆さんの支えがあったから。応援してくれた人たちにはもう感謝しかありません」。

 旺盛な創作意欲の裏側には、「感謝」の二字が秘められているのでした。

軽妙洒脱にして品がある。ポップなキャラクターたちはどこから?

ワッペンは各1,200円

 人、動物、太陽、自然……。Ryuさんが描くキャラクターは、ポップなアメコミ風でありながら、どこかあたたかで品があります。それらのキャラクターたちはどこからやってくるのでしょうか。

「海辺でビールジョッキを手に酔っ払っているオジサンとか、のんびりギターを爪弾いている人とか、マイペースでゆったり時間を過ごしている人、僕がモデルにさせてもらうのはそんな人が多いですね。茅ヶ崎って、各々が各々のやり方で満足してる場所。僕はそんなふうに感じるんです」。

 朗らかで思わず笑顔になる作風の背景には、Ryuさんが生まれ育ち、愛してやまない茅ヶ崎の自然や人々が大きく影響を及ぼしていそうです。

一点ものの作品も購入できる「akaneya gallery」

akaneyagalleryでは1点ものの作品も扱っています

 雄三通りの鉄砲道より海側に位置する「akaneya gallery」では、リュウさんの1点ものの作品のほか、グッズなどが販売されています。

 中でもパーカー、エプロンを購入した方には、オリジナルのワッペンと、シルクスクリーンプリント(通常2000円)1回券がついてきます。各所で行われるイベントに、アイテムを持っていけば、Ryuさんのイラストがプリントできるそう。

 屋号のことを伺うと、お祖父様が浅草で営んでいた質屋が「赤根家」。叔母様がその名前を引き継ぎ、茅ヶ崎で23年間営んでいたセレクトショップが「akaneya 」。それを引き継ぐ形でギャラリー名にしたとのことでした。

アーティスト同士として岩沢幸矢さんにいただいた言葉

「岩沢兄弟のおふたりとは僕が幼い頃から音楽の場というよりも、ホームパーティや海でバーベキューをするような所でお会いしてきました。一緒に遊んでくれていたおじさん方が、いざステージに立った時の歓声を聞いたりして実は有名人だったのを知った時は驚きました」 

 今でも岩沢兄弟はRyuさんの展覧会に足を運んだりと、今は同じアーティストとして気をかけてくれているそう。Ryuさんが大事にしている岩沢幸矢さんの言葉を教えてくれました。

「アーティストとして名を名乗るならなんでも〈ザ〉って付けられるようにね」

今でもよく思い出すのだそうです。

INFORMATION

akaneya gallery

住所 茅ヶ崎市東海岸南2-1-44
営業時間 11:00〜17:00
定休日 火・水・木休
URL akaneyagallery

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