file.09　ヨシユキ（アーティスト）

ラチエン通りで見つけた
チガサキの「ゴキゲンT」

　Tシャツとビーサン、これから茅ヶ崎の季節に入りますね。

　ラチエン通りの雑貨店で、今はなき「パシフィックホテル」が描かれたTシャツを見つけました。ホテルのイラストに、踊っているような手描きのアルファベットが組み合わさっていてなんだかゴキゲン！   なデザイン。

思わずニンマリしてしまう
ちっこいほうの絶妙プリント

　Tシャツを作っているのはアーティストのヨシユキさん。売り場にあったヨシユキさんのTシャツをぜんぶ見せてもらうと、どのデザインにも、背面にちっこいワンポイントが刷り込まれていました。入っている場所は、首ぐりの後ろや肩の辺りで。どれもオモテのイラストに関係した絶妙な絵柄で、なんだかニンマリしちゃいます。

手描きのアルファベットは踊る
リズムが聴こえるイラストの秘密

　Tシャツの絵柄は、野球場や烏帽子岩など、どれも茅ヶ崎に関係しています。踊っているようなアルファベットはリズミカルで音が鳴っているよう。イラストの一部としてもデザインのバランスが良い。この完成度の高さの秘密は？ と、ヨシユキさんに聞いてみてナットクしました。

  「僕は美大を出てイラストレーターをしていました。といっても、染めた布を使ってイラストを制作するちょっと変わったタイプの作品なんだけど……」

大好きなリーバイスに合わせて
身に付けたいモノを作る
Tシャツはその中の一つ

　ヨシユキさんが丁寧にメンテナンスされたリーバイスを見せてくれました。破れたところに、いろんな色の糸が使われていてとってもキレイ。

  「刺繍糸を使っています。中学生の頃からジーンズが好きで破れては自分で補修していました。おふくろの裁縫箱から勝手にもらったのが刺繍糸だったみたいで。それ以来ずっと刺繍糸でメンテナンスしています。Tシャツを作るきっかけは、リーバイスをベースに着るものを考えた時に、着たいTシャツがなかったので、自分で作りたいなと思っている時に、雑貨店の方からオリジナルのTシャツを作って欲しいという話が重なった、という感じです」

　他にリーバイスに合わせたアイテムとして、ベルトやシルバーのアクセサリーも見せていただいた。ムムム。こちらも素敵です。

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writer：小嶋