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茅ヶ崎うまれの ものさがし

file.12 石川秀一郎(木工作家)
廃材から作る
表情豊かな木の雑貨たち

お皿、カトラリー、バターケース。それぞれに違う表情を見せる、木のぬくもりが優しいハンドメイドの雑貨たち。ひとつ取り入れただけで、毎日の暮らしが豊かになりそう。作ったのは木工作家の石川秀一郎さん。作品の多くは、なんと薪ストーブ用に集めた木材から作るのだと言います。

「薪って、形がさまざまで面白いんです。その木から何かできないかなと思って、気に入ったものをピックアップして、乾燥させて作っています」
材料となる薪は、土地の造成現場や木を切り出している場所などで、余ったものをもらうのだそう。
「廃材の再利用は環境への負荷を減らし、CO2削減につながります」。石川さんのものづくりには、自然を大切にしたいという熱い思いも込められているのです。
環境だけでなく林業も守りたい

石川さんは、東海岸南で住宅・店舗の設計・施工を行う工務店を営んでいます。目指すは地産地消の家造り。材料に県内産の木材を使うことを推奨していると言います。
「環境を守るだけでなく、林業も活性化できればと。30年前に店を始めた時は、県内産は高価で揃えるのが難しいと言われたのですが、最近は環境意識が高まっているせいか、応じてくださる材木屋さんや提案に応えてくださるお客様も増えてきました」
林業を守ることは山を守ることにつながり、山を守ることは海を守ることに通じる。「全体はつながっているんですよね」。家にも家具にも雑貨にも、自然との調和を大事にする心が満ち溢れています。

家造りをしながら
ライフワークとして木工を
「もともと家具職人になりたかった」という石川さん。故郷の福岡から上京して撮影美術の仕事に就きましたが、作ったものは使い終わると処分されてしまうことに違和感を感じ、撮影現場で知り合った家具職人に弟子入りします。その後工務店で働きつつものづくりの腕を磨き、妻の実家のある湘南で店を構えようと、約30年前にここ茅ヶ崎へ。最近は工務店の仕事の傍ら、息子さんと一緒に作った藤沢にある工房で作業する日も多いのだとか。
「工房に来て木を眺めていると、『こんなのができるかな』『これをこう削ったらこうなるんじゃない? 』 みたいなアイディが浮かんでくるんです。そこにある木が語りかけてくるような感じ…っていうのかな」
木が与えてくれるインスピレーション。それは自然からの贈り物かもしれません。
「海辺の朝市」にあわせて
ガレージを解放
石川さんのお店「Home Sweet Home made」は、毎週土曜に「海辺の朝市」が開催される茅ヶ崎公園野球場の前。
朝市開催時間(8〜9時)のみオープンしているのですが、最近は不定期でキッチンカーや、惣菜、焼き菓子などを販売する人にもガレージを開放しています。
「なかなか遠くに行けない今、週末が少しでも楽しく、にぎわいになればいいな」
静かに話す石川さん。覗きに行ってみると、なんだか昔から行われているかのように朝市に溶け込んでいました。


日時
11月21日(日)
10:00〜15:00
場所
ラスカ茅ヶ崎
ブレッドフェスティバル 7F屋上庭園(雨天時は6Fラスカホール)
対象
12才くらいから1時間を目安に
2,000円
当日ブースまで来てください(随時受付)
info@cheeega.xsrv.jp
INFORMATION
Home Sweet Home made(ホームスイートホームメイド)
住所 | 東海岸南1-17-18 |
---|---|
TEL | 0467-27-1890 |
営業時間 | 月〜金 12:00~16:00 土8:00~9:00 日10:30~16:30 |
定休日 | なし |
URL | www.h-sweet.com instagram@homesweethomemade |