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SATOYAMA育ち (その14)
SDGsのゴール15、伐採した竹の有効利用
実家の裏手は、ぐるりと家を囲むように竹藪です。
この竹藪、整備されていれば竹林として春においしいタケノコをいただくことができるのですが、何もしなければ雑木林になってしまいます。
昨年亡くなった父がずっと整備をしていましたが、数年前からできなくなり、知り合いのおじさんが整備してくれています。竹を伐採し、山から降ろすのは大変な作業です。そしてこの竹は特に使い道はなく、処分しています。
ここ数年、その竹藪にEdiblePark茅ヶ崎(会員制コミュニティ農園)の石井光君率いる竹伐採チームがやって来てくれます。EdiblePark茅ヶ崎では実家の竹は大活躍しているようです。
竹を利用する場合は冬が適切です。11月〜3月は他の多くの植物と同様に、竹も休息の時期に入ります。休んでいる時は竹の中の水分が最低限になっているので、締まりのよい高品質な竹材になるようです。
EdiblePark茅ヶ崎に運ばれた竹の使い道は以下の通り。
① 竹炭にして微生物の住処にする(土壌の改良)
② 堆肥場の枠組み。細い部分は野菜作りの支柱に
③ 日陰のないParkのパーゴラ(東屋)を作る。パーゴラにタープを張って日陰にしたり、ヘチマやひょうたんなどをネットを張って這わせたり……
実家裏の竹藪も風通しが良くなり、伐採した竹も大活躍です。まさにSDGs。地球の環境を壊さず、資源も使いすぎず、未来の世代も美しい地球で平和に豊かに、ずっと生活をし続けていける持続可能な社会。
サスティナブルな素材である竹を使用することは、森林の持続的な管理に当てはまり、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール15の「陸の豊かさを守ろう」に微力ながら貢献し、環境問題を解決してもらっているのかな。
髙橋浩美 Takahashi Hiromi
実家が茅ヶ崎里山で代々農家の野菜ソムリエプロです。実家での筍や大根の収穫体験BBQを通して里山の良さを伝えるべく「湘南の里山を楽しむ会」を主宰しています。野菜ソムリエプロ/冷凍生活アドバイザー/食育インストラクター/命の食事アドバイザー/かながわブランドコンダクター/湘南ベジフルふぁんファン