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チガサキゴトよ、チーガ

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チガサキゴトよ、チーガ

OUTDOOR

NEW

波間からの目線

VOL.16
桜の花道

 

 「潮目が変わる」という慣用句がありますが、潮目とは海面の温度、海流がぶつかる場所のことで、海面に道のような模様となって現れます。

 潮目にはプランクトン、小魚、それを追いかける大きな魚も集まってくるので、釣り人には好ポイントですが、大小、濃淡などタイプがあり変化し続けるので注意深く観察しないと見逃してしまいます。

 桜が散り始めた4月の半ばごろ、SUPで烏帽子岩に漕いでいく途中、海面がピンク色に染まっている場所を発見しました。近づいてみると、花びらが集まり烏帽子岩へ導くように潮目に沿って桜の花道が出来ていたのです。この日はなんだか得した気分で桜の花道を気持ち良く漕いでいくことができました。

 日常生活でも「潮目が変わる」瞬間を見逃さず、幸運が掴めることを信じて五感を研ぎ澄ませています。

 

砂を運ぶキャタピラダンプ 通称キャタダン

 

茅ヶ崎海岸の侵食

 

 茅ヶ崎海岸は相模川から流出した土砂の堆積と冬から春にかけて吹く強い西風で砂が運ばれて砂浜が形成された海岸ですが、昭和の高度成長期に相模川のダム建設、都市開発、港、河川整備などの人工物の影響により、土砂の供給量が激減して砂浜が狭くなる海岸侵食が深刻化しています。

 茅ヶ崎の海岸は、50年前と比べると50mほど後退したそうで浸食対策事業(養浜工事)が行われています。

 養浜工事では、人力(ダンプカー、重機など)で相模川流系のダムに堆積した土砂や、漁港の西側の砂を、東側の砂浜へ移動するという作業が行われています。投入された砂はせめて海側へ流れ出てくれると良いのですが、強い西風でサイクリング道路側に飛び、通行が困難になるほど降り積ることもあります。そうなるとまた人力で砂を除去する作業が行われます。

 自然の力を利用して必要なところに砂が運ばれるような仕組みを作ることができないのかなぁ!?


吉田太 Yoshida Futoshi
日々インストラクターとして海遊びを安全に楽しく体験してもらうことをモットーに活動しています。SUPU理事、SUPフィッシング委員長、SIJ(日本SUP指導者協会)理事、上級指導員 ☎090-7359-2855 futoshi@supu.co.jp

【Hosoii Surf&Sports】
茅ヶ崎市東海岸南1-10-3 

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