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茅ヶ崎の北部丘陵里山環境に住むマニアックないきもの図鑑 file.18[両生類編]

ニホンアマガエル
DATA : 北海道、本州、四国、九州に広く分布(朝鮮半島、中国東部にも分布)。体長25〜45mm。茅ヶ崎市では水田地帯を中心に広く生息す。身近に見ることができる小型のカエル。土の中で冬眠し数年生きます。
⌘ アマガエルは天気予報士
アマガエルは漢字で書くと「雨蛙」。低気圧を感じる事ができるとされ、雨が降る前に良く鳴きます(鳴くのはオスのみ)。
最も観察しやすいタイミングは「田植え」の時期。茅ヶ崎の北部丘陵には田んぼが多く残っていて、だいたい6月頭ごろに田植えをします。
水田に水が入るとアマガエルが集まってきて産卵します。大合唱が聞こえるのもこの時期。卵は3日ほどで孵化しオタマジャクシに。一カ月ほど水中で成長し、カエルの姿になって上陸します。
⌘ 意外な観察地点は……
繁殖期以外は木の上で小さな昆虫などを食べて生活しています。特徴としては忍者のように体色を変化させて周りの色(黄緑、茶、灰、白)に同化することができます。
夏場になると水田近くの電柱や自動販売機などで夜間に数多くのアマガエルが見られます。灯りに集まってくる昆虫を食べるためです。指先には吸盤があり垂直の壁面なども簡単に登ることができるため、コイン返却口に入り込んでいることもあります。
⌘ 毒がアリマス!
意外に知られていないのですが、アマガエルの皮膚には有毒成分があります。触っても特に問題無いのですが、触った指で目をこすったりすると激痛が走るほど痛く、失明の危険もありますので手をよく洗ってください。アマガエルに限らず両生類は毒を持つものが多いので気をつけてください。以前、イモリを捕まえた際に目をこすってしまい、激痛でした(涙)。

小山茂樹 koyama shigeki
1972年生まれ、茅ヶ崎市勤務。県内絶滅種のヤマトオサムシダマシを2009年に茅ヶ崎市内にて再発見し、累代飼育方法を確立した。『月刊むし』『昆虫フィールド』など専門誌に不定期に執筆。

水彩画 / 河野祐子 kono yuko instagram@yukochigasaki