東海岸北

美術館の後に寄りたくなる
華やかでおいしいランチお店

フレンチのトリウミ、テラスにカフェをオープン！
特製ベシャメルソースに自家製ハム、
2種のチーズの「クロックムッシュ」は贅の極み

　市内外に多くのファンを持つフレンチレストラン『ラ・ターブル ド トリウミ』が、満を持して本格的なパリ風オープンカフェをはじめました。

　こちらのカフェランチの一押しは、クロックムッシュとタルティーヌ。

　クロックムッシュとは、ベシャメルソースを塗ったパンにハムとチーズをはさんでこんがり焼いたホットサンド。

　トリウミでは厳選したパンドカンパーニュに特製のベシャメルソースを塗り、シェフ手作りの国産豚もも肉の自家製ハムを挟み、グリュイエールとコンテの２種類のチーズをザクザクおろしてたっぷり乗せ、オーブンでカリッカリに焼いて仕上げます。シェフ曰く、

「クロックとはカリカリに、言う意味。その食感を大事にするため、うちでは目が粗くライ麦を使わないパンドカンパーニュを使っています。自家製ハムは塩、砂糖、スパイスだけで調味し、一週間ほどねかせ、牧草を入れたお湯で茹でて冷まし、仕上げに１時間ほどスモークして香りをつけます」

　濃厚な風味が楽しめるチーズはもちろん、手間ひまかけて丹精したハムも程よい塩味としっとり柔らかな口当たりで、抜群の存在感を放ちます。パン、チーズ、ハムが三位一体で整ったフレンチのシェフならではの逸品です。

シェフのこだわりを凝縮した「タルティーヌ」。
フォアグラ＆いちじくは赤ワインと♡

　一方のタルティーヌ（オープンサンド）は……。まずは季節のお野菜とシェーブルチーズのタルティーヌ。両面をよく焼いたパンドカンパーニュの上にヤギの乳で作るシェーブルチーズを塗り、旬の野菜をトッピングしてパルメザンのコポー（スライス）を乗せたもの。

　重めの赤ワインといただきたいスペシャルなメニューは、フォアグラ・フォンダンといちじくのタルティーヌ。フランス産の上質なフォアグラで作ったペーストに、カリフォルニア産の黒いちじくとインゲンを添えたもの。最後にトッピングされたほんのり甘いシェリー酒のソースがまた華やか。

「これからの季節は、ハーブとニンニクで漬けた自家製のオイルサーディンとフェンネル、それにやや味の濃い葉物野菜と、サクッと歯切れの良い湘南レッドをこんもりと乗せた夏ならではのメニューなどいかがでしょう」

シェフが手ずから漬け込んだイワシはクセ、臭みは一切なし。フェンネルの爽やかさと相まって、上品で食べやすい仕上がり。これはシャンパーニュやキリッとした白ワインが合いそうです。

夏だけの限定、レストランで人気の
「桃の冷製スープ」もオーダーできます

　

　最後に、ぜひ味わっていただきたいのがトリウミファンの間で絶大な人気を誇る桃の冷製スープ。

　ポロネギ、玉ねぎをバターで炒め、越冬した甘味の強いゆり根と鶏のスープを入れ、最後に皮付きの桃をざく切りにして加え、ミキサーにかけたものに牛乳と生クリームを入れて仕上げます。一口含むと、桃の豊かな香りと野菜の甘味とがなめらかに広がり、思わずうっとり優雅な気分に。シンプルなのに、一度食べたら忘れられない。このお味のインパクトの秘密は何なのでしょう？

「バランスですね。何か一つが突出してしまってはダメ。食材やスパイスが互いにバランスを取り合い、主役の桃が自ずと立つ按配がいいんです」

　レストランの人気メニューがカフェでも味わえるなんて嬉しいニュースです。