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R7 神輿大修復 倉見・倉見神社神輿

令和7年 6月14日修復完了します!

倉見神社の神輿、初修復。無事完了します

編集部(以下編)倉見の神輿は新造されて以来、はじめての修復と伺いました。きっかけなどを教えてください。

倉見神社禰宜、倉見神社本殿・神輿修復委員会 磯川彰さん、山口行介さん(以下倉)倉見神社の本殿は※寒川神社から移された歴史があり、今年で130年の節目を迎えます。歴史ある神社本殿と神輿を後世に継承するため、修復を合わせた事業として令和3(2021)年の11月に発足しました。

編 現在(5月取材時)修復中の神輿は、いつ仕上がりますか。

倉 6月7日に仕上がりを確認し、6月14日9時に倉見神社で受け取りの予定となっています。

神輿の特徴と、今回の修復箇所

編 倉見の神輿について教えてください。

倉 倉見神社の神興は昭和54(1979)年に浅草の真如堂で新造されました。製作にあたっては、職人さんが浜降祭に出向いて他の神社の神輿を参考にしたそうです。今回神輿を解体して分かったことは、木の歪みや曲がりが少なくしっかりとした造りであるということ。また特徴としては四隅の柱に施された立体的な龍の彫刻です。

 今回の修復でしっかりと造られていることが分かったんですね。

 当時を知る人によると、職人さんたちは「神輿を造った名前が残ればいい」という心意気で造られたのだそうです。細部まで手を抜かず造っていただいたのでしょう。

 今回の修復はどんなことをされますか。

 新造してから40年以上に渡って浜降祭・神幸祭など渡御してきましたが、大きな補修は行われておらず、各所に傷みが発生し、修復が必要となってきました。

経年劣化による漆や金箔、金メッキの剥離や金物の破損、また箪笥や蕨手、大鳥尾羽の破損などを修復しています。

3年計画で行われた、修復費用の奉賛活動

修復費用の奉賛活動について教えてください。

倉 奉賛活動は新型コロナウィルス感染症の影響が続く中で行われたため、実施時期など様々なところで検討を重ねました。対象として倉見地域の氏子さん、事業所・商店をはじめ大勢の方々へご奉賛を募りました。

編 一般の皆さんの理解を得るために、どのような方法をとられたのでしょうか。

倉 ご奉賛をいただくにあたっては、立ち上げをした令和3年から3年間にわたり、回覧やポスティングなど地域への周知活動を行いました。大勢の皆様に修復の意義と必要性をご理解いただけるよう努めたうえで、昨年10月からこれまでの間、約2000軒のお宅と150軒以上の事業所・商店を訪ねてきました。

すごい数を訪問されました。

倉 修復委員会には倉見の13の各地域から選出された55名が参加していて、それぞれの地域を受け持つ形で担当しました。

奉賛活動に際しては委員からも不安の声がありましたが、皆が一丸となって進めていくなかで、大変ありがたいことに多くのご奉賛をいただきました。

神輿保存会「倉輿會(そうこうかい)」について

神輿保存会は何名くらいで活動をしていますか。

倉 神輿保存会は「倉輿會」という名称で、会員数は70名ほどです。幅広い年代が所属していて、和気あいあいとしています。

メンバーを増やすためにされている対策はありますか。

倉 会員から知り合いへの声かけをメインに、ビラ配りなども行っていました。担ぎ手としては若い世代がもっと増えていってくれると嬉しいです。

倉輿會 instagram

倉見神輿、過去の神輿写真
浜降祭  倉見神社の神輿/昭和63(1988)年/寒川文書館蔵

倉見倉見神社の神輿

製作されたのは昭和54年(1979年)。東京浅草の真如堂にて新造。以来46年、今回がはじめての修復。

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