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春の野菜と、 海辺の朝市

春野菜がやってきた!

茅ヶ崎




待ちに待った春野菜の季節
冬の間、じっと土の中にいた野菜は
春になって伸びる瞬間に
ぐんっ!とチカラを出すらしいです。
そんな春のエネルギーが詰まった野菜を
たくさんたべて元気に過ごせたらいいなぁ。
 

今号は地元の野菜を求めて
「海辺の朝市」を取りあげてみました。
もちろんこれに限らずで
他にもたくさんの農家の方がいて
たくさんの販売場所があります。
これを見た方が近所の畑を見た時に
何の野菜を作ってるのかな〜なんて
気にしてくれる方が
ひとりでもいたらうれしいです。
 

これを書いている時点では
「海辺の朝市」の再開はまだ決まっていません。
再開するのを楽しみに待ちたいと思います。


「海辺の朝市」を知っていますか?
それは毎週土曜日の朝、茅ヶ崎公園野球場で開かれる、
茅ヶ崎ならではの農産物のマルシェ。
県内でも珍しい「市内産のみの販売」にこだわりつつ
季節ごとの多様な品種で訪れる人を飽きさせない
ユニークな朝市の楽しみ方を、
朝市の生みの親・三橋清高さんに教えてもらいました。

春野菜 茅ヶ崎

春野菜が美味しい季節になりました。
「海辺の朝市」オススメの春野菜は
何でしょう?

 カブ、レタス、新玉ネギ、それにトマトですかね。トマトは夏野菜のイメージがあるかもしれないけれど、この時期に作られたトマトって旬が前倒しになるぶん、すごくうまいんですよ。ちなみに、僕のイチ押し春野菜はカブです。冬のカブより柔らかいから、サラダなんかで食べたら最高だと思います。

トマトにカブですか! 
春野菜といえば菜の花や
春キャベツばかりイメージしてました

 もちろん春キャベツもうまいです、水分が多くて柔らかくて。でも、僕は春キャベツより寒さに当たって甘みが増した冬のキャベツのほうが好みかな(笑)。こんなふうに、生産者によって扱う野菜もオススメ野菜も違います。もっというと、同じ野菜の同じ品種でも、作り手が違うと味も微妙に違ってきます。

 なので、「海辺の朝市」で野菜を買うときは、いろいろな店を回って、野菜を見て、生産者本人にいろいろ話を聞いてほしい。「これください」の前に、ぜひ生産者と野菜について会話してみてほしいと思います。それが朝市を楽しむ大きなポイントじゃないでしょうか。

黙々と見て回るより、積極的に
会話したほうが朝市をよりオトクに
楽しめるわけですね

 生産者の野菜にかける思いはひとしおです。お客さんに食べてほしくてしかないものがあって、アツく語りたくてしかたないんです。だから野菜を買うときは「肉じゃがを作るんだけど、オススメのジャガイモはある?」「新玉ネギの一番美味しい食べ方って何?」みたいな感じで、わからないことをどんどん生産者にぶつけてみてください。みんな「こうして調理するのがオススメですよ」とか「それならこれです、香りがすごくいいんです」って、野菜について意気揚々と語りだすはずです(笑)。

 もちろん疑問だけじゃなく、「こういう野菜はないの?」「もっと◯◯な野菜がほしいんだけど」みたいなご意見・ご要望も大歓迎です。お客さんからいただく言葉は、僕らにとってうまい野菜を作るためのまさに「肥料」なんです。

 あと、朝市ではお客さんがお客さんに「これ、こうやって食べるといいのよ」なんて教え合うこともめずらしくありません。そういうお客さんどうしのやりとりも、朝市の楽しさのひとつだと思います。

人とのふれあいも朝市の魅力なんですね。
野菜同様、生産者さんもいろいろな方がいそうです

■國さんファミリー( 愛犬ペキ )■
昨年末に都内から引っ越してきました。野菜の新鮮さと美味しさにびっくり、以来毎週来ています。都内から友人を招いて食べさせては自慢したり……今日は遊びに来ていた息子さんも一緒に。

■横田一樹さん■
店のこともありますが、とにかく朝市全体の、この雰囲気が好きですね。この時期に出ていたスナップエンドウの話なのですが、うちの子、甘い甘いとあっという間にひと袋たべちゃったんですよ。(『ALBERO』オーナーシェフ)

■川崎さんファミリー■
毎週楽しみにしています。娘の”初めてのおつかい”も朝市でした♪大好きなカラフル人参と小銭をギュッとにぎりしめて誇らしげに帰ってきた姿を見て地元の人と子育てできる幸せを感じつつ、地元野菜にパワーをいただきました。

 ミニトマト一本に絞ってやる生産者もあれば、パクチーに情熱をかける生産者もある。泥付きの野菜をダイナミックに売る生産者もあれば、有機無農薬にこだわる生産者もある。みんなそれぞれ、やりたいことやこだわりがあるんですよね。

 たとえば、僕なんかは徹底して選別に気を配ります。傷んだり変質したりしたものは絶対に売りたくないと思うから、細心の注意を払って取り除くようにする。まあ、それはどの生産者もある程度やっていることですけど、僕は人一倍こだわるほうだと思います。とくにキャベツやレタスなんかは、表面はキレイでも一枚むくとヌルッと腐ってる場合もあるので、そういうものは出さないよう可能な限り注意するようにしています。

 もっとも、品質に関してはどの店も努力していると思います。個性豊かでありながら、朝市全体としての質を落とさないよう、それぞれが腕によりをかけて野菜作りをする。「海辺の朝市」では、何をいくらでどれだけ売るみたいな細かいルールはありませんけど、売り場の質を保つということに関しては、一致団結して取り組んでいます。

■ 森下真夕さん■ 都内からお野菜を求めて農園に通っていたのですが1年前に、家族巻き込んで引っ越して来ちゃいました。こだわれる範囲でこだわりたいなぁと思っています。(バニヤンテラスの花屋『hibihana』店主)。

春野菜 茅ヶ崎

「自分の店さえ売れればいい」ではなく、
「売り場全体を保つ」が必要不可欠である、と

 ある店で野菜を買って残念な思いをしたら、「朝市はダメ。もう二度と行かない」ってなりかねませんよね。「別の店に行けばいい」って思う人もいるかもしれないけど、朝市そのものに失望して来なくなってしまう人も当然いる。結局、お客さんにとっては店云々より、朝市の売り場じたいがいいか悪いかということだと思うんです。

 だから、「海辺の朝市」では自分の店だけでなく、仲間の状況にも配慮し合うようにしています。種苗に関する勉強会も定期的にも行い、「この種苗会社のこの種がよかった」「この品種にはこういう特徴がある」といったこまめな情報交換も欠かさないようにしています。

 僕らにとって、売り場はお客さんとの接点を与えてくれるかけがえのない場です。みんなそのことを身にしみてわかっているから、いい売り場を保つために互いに支え合い、連携し合っているわけです。

春野菜 茅ヶ崎

野菜作りだけでなく売り場にもこだわる。
それも「海辺の朝市」の大きな魅力と言えそうです

 商業者を呼ばなかったのも、僕らの朝市の大きな特徴かもしれません。よその朝市では、人を集めたいがために飲食関連の商業者を引っ張ってくるところもあるんですけど、これをやっちゃうと何がしたかったのかがボケて、わけのわからない集まりになりがちです。一時的に集客できても尻すぼみに終わっちゃうことがよくあるんです。

 そもそも「海辺の朝市」はお祭りやイベントではなく、日常の食生活を豊かにするためのもの。そこを徹底して、商業者は入れないことに決めたんです。一年に一度だけ、商業者を呼ぶ「あったかふれあいデー」というイベントをやってますけど、あくまで広報活動のひとつと考えています。

■ 山田さんファミリー ■
土曜の朝は朝市に行く習慣になっていて、娘もそのつもりで準備しているようです。とにかく新鮮で安くて美味しい!娘が自然とサラダをすごく食べるようになりました。子どもに対しても、生産者の方が優しく接してくれるので、買い物の時の受け答えなんかが楽しいようです。

■ 野崎さんファミリー ■
出産を機に子どもが0才の頃から3人で来るようになりました。雨の日も欠かしません。野菜は新鮮で長持ちしますし、知らない野菜の食べ方を生産者の方に直接教えてもらったりできるのも気に入っています。

目的や意義に外れることはしない。
そこを徹底したからこそ、
10年以上も続く朝市になったんですね

 でも、最初からうまくいってたわけじゃありません。朝市の始まりは2001年、市役所からの呼びかけがきっかけです。30軒ほどの生産者が集まって、月に一回自分の野菜を茅ヶ崎中央公園で売るという形でスタートしたのですが、回を追うごとにさびれていってしまった。「どういう朝市にしたいか」「そのためにはどうすればいいか」といったコンセプトも方向性も考えず、ただ何となく集まって野菜を売っていただけだったからです。

 だいたい当時は朝市に対する農家の意識が低くて、「市場に出荷できないB級品を直売で安く売ればいい」程度の感覚だったんですよね。そんなものが月に一度あったところで何の魅力があるはずもない。次第にお客さんも参加農家も減って、最終的に5軒だけになってしまったんです。

 でも、せっかく始めたのにこのままやめるのは惜しいし悔しい。そこで、残ったメンバーと市役所の若い担当者とで知恵を出し合い、いい野菜作りをする生産者をスカウトして心機一転仕切り直しを図りました。

 イベントじゃなく日常の食卓を支える朝市をやりたい。それなら月一じゃなく毎週やろう。場所も駅近の中央公園より住宅街のほうがいい。直売所が多い北側より南側のほうがお客さんが集まる。南側で広い駐車場のある場所といえば野球場がいいんじゃないか……こんなふうにみんなであれこれ議論しあった末に、現在の「海辺の朝市」のスタイルができあがったわけです。

 おかげさまで、再スタートを切ったあとは順調に回り、今では毎週300人近いお客さんに来ていただいていますが、規模を大きくするために参加農家を増やすということはあまり考えていません。やみくもに増やせば会のバランスが崩れてしまうので、参加したいという生産者には履歴書と作文を課して、僕らの野菜作りや朝市運営に共感できる人だけが集まる仕組みにしています。

履歴書と作文! 本格的ですね。
「茅ヶ崎といえばこれ!」という
名産野菜を教えていただけますか?

 茅ヶ崎には名物といえる野菜がありません。でもその代わり、「四季を通してどんな野菜もまんべんなく採れる」という農業的な特色があります。トマト、ジャガイモ、ダイコンといった日常の野菜から、ポアロ、リーキ、セルリアック、チコリなどの西洋野菜まで、南国野菜をのぞけばなんだって作れるといっても過言ではありません。

 要するに、茅ヶ崎の野菜の特徴を一言で言い表すとしたら、「自由」ってことになるのかな(笑)。「これを作るべき、売るべき」という固定概念に縛られていないことが、茅ヶ崎野菜の大きな特徴といえるのかもしれませんね。

『海辺の朝市』は現在(2020年3月31日)休止中です。
下記リンク先で開催情報をご確認のうえ、お出かけください。
【茅ヶ崎海辺の朝市のfacebook】@Chigasaki.Umibeno.Asaichi


藤原千尋
ふじわらちひろ/1967年東京生まれ、2006年より茅ヶ崎市松が丘在住/出版社勤務を経て単行本ライター。ビジネス、教育、社会貢献、生き方老い方など幅広いジャンルの企画とライティングを手がける。

INFORMATION

海辺の朝市

住所 中海岸3-3-11(茅ヶ崎公園野球場東側駐車場付近)
営業時間 毎週土曜 8:00~9:00(売り切れ次第終了)※雨天開催/ P 野球場スコアボード裏駐車場(国道134号線上り方面車線からのみ入場できる)と、高砂通りから入る駐車場、両方使用可。

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