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チガサキゴトよ、チーガ

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まるなかベーグル

みずき

 うみかぜテラスの「海辺のパン屋さん」(19ページ)にも出店していて、何度か利用させてもらっているベーグル専門店。今回は茅ヶ崎市みずきにある本店へお邪魔しました。

まるなかベーグル

 木製のショーケースにかわいらしく整然と並ぶベーグルは、およそ20種類。定番商品に加え、秋なら「くり」など季節限定の素材や日替わりの味(この日は「ストロベリーチーズ」)もあり、心惹かれる品揃え。本店ならではのベーグルサンドは具材がエビアボカド、ラムレーズンなど10種類ほどあり、その場で選んで作ってもらえるというので、これまたワクワクが止まりません。

まるなかベーグル
本店限定のベーグルサンドは好みのベーグルと具材をオーダーして。

「うちのベーグルは生地がしっかりめなので、それに負けないような食感の具材を用意してます」と、店主の中淑子さん。この日ちょうど届いたばかりのサーモンと共に、しゃきしゃきのオニオンやレタス、クリームチーズを挟み込む。フレッシュさがたまらなく、「うまー!!」と叫んでしまった。

 この『まるなかベーグル』はどのようにして生まれたのか。

 金融系の会社に勤めていた中さんが開業を思い立ったのは、リーマンショックの頃だそう。

「お金の価値の上下でお客さんの人生が変わってしまうような仕事ではなくて、ものがある仕事のほうがいいな、お客さんにもありがとうって言ってもらえるような仕事をしようと」

 仕事を続けながら本を読み、各地からベーグルを取り寄せて研究するも納得がいかず、2人でニューヨークへ。「基本的にベーグルってシンプルなものなので、店によって味も硬さも食べ比べると全然違う。この味だねっていうのが食べてわかった」

まるなかベーグル
素材にこだわり、具材も贅沢に練り込んだ、しっかり味のベーグルたち。226 円〜。

 現地で見つけた好みの味を頼りに試作を重ね、自宅ガレージを工房に改装。3年後ついに店をオープンした。

 店ができる前は庭だったというテラス席で聞いた、手作りのベーグルがここで生まれたという話。壮大な内容なのに、なぜかほっこりしてしまうのは、店先の空気感と中さんの気さくな人柄ゆえでしょうか。

 店を軌道に乗せていく流れで、中さんの働きかけで実現した一大イベントが、「湘南パン祭り」。市内外からパン屋さんが集まり出店するイベントだ。

 きっかけは、委託販売で出店した都内のパン祭り。「行ってみたらすごい列!パン好きってこんなにいるんだって思いました。それで、湘南でもやりたいなあと思って。やりたいやりたいやりたい!って、ずっと言ってたんですよ」

 その思いを知る友人が辻堂海浜公園の園長に伝えたことから話が決まった。その後、2016年からは茅ヶ崎の中央公園でも開催。今後の展開にも注目です!

※いちばん近いパン祭りは2020年2月に辻堂海浜公園にて開催予定


writer:前田ゆかり
茅ヶ崎在住7年目、2男児の母。茅ヶ崎の街と人が大好きで、取材を通して新しい出会いに感謝しています

※2020年にオーナーが変わりました。味も引き継ぎ元気に営業されています

INFORMATION

まるなかベーグル

住所 茅ヶ崎市みずき1-10-15
TEL 0467-54-2525
営業時間 10:00 ~ 20:00(日曜は~ 18:00)
定休日 月・火・水休
URL marunakabagel.com/

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