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チガサキゴトよ、チーガ

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チガサキゴトよ、チーガ

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創作麺処 スタ★アト

 赤松町

創作魂あふれる、
メイタリアンと見紛う
ユニークな冷やしラーメン

トマトガスパチョと エバミルクの冷製そば  1,000円

 まったりとした乳白色のスープに、トマトの赤とバジルの緑、粉雪のように舞い散らされたパルミジャーノ。色合いといい食材といい、「これ、ラーメンじゃなくイタリアンでしょ!」とツッコミたくなるが、そこは見た目に騙されちゃいけない。一口すするやほのかに酸味の効いた、あっさり口当たりのいいラーメンスープの風味が広がる。そう、これは正真正銘の冷やしラーメンなのである。

 「うちでしか食べられない、ちょっと変わったものを、と。でも根っこはラーメン屋なので、ガワはイタリアンでも中身はこれぞラーメンというものに仕上げました」

 と語ってくださったのは店主の永濱春樹さん。店名に「創作麺処」を冠するだけあって、「蟹味噌つけ麺」「炭火肉生姜中華そば」など、創作魂あふれる唯一無二のメニュー作りに力を入れる。

 このイタリアンと見紛う「トマトガスパチョとエバミルクの冷製そば」もその一つだが、こちらはスペインの冷製スープ「ガスパチョ」からヒントを得て思いついた。トマトと鶏出汁とほっき貝油をブレンドしたスープを、氷とともにミキサーにかけると、赤みがかったスープがなんと写真のような乳白色に変身する。

 しかも器の底にはエバミルク(無糖練乳)が仕込んであり、食べ進めながらスープと混ざると、アッサリ味からまろみを帯びたテイストに味変する。見た目の華やかさもさることながら、不思議な仕掛けがいくつも施された楽しいラーメンなのだ。

希信州の小麦粉で作る自家製麺。
メニューごとに自在に太さを変えるのが
スタ★アト流

冷やし三種の煮干しそば  900円

 一方「冷やし三種の煮干しそば」は、煮干しの上品な風味が心ゆくまで楽しめる一品。青口煮干しと白口煮干しと、クセの少ない平子の3種類を合わせているため、煮干し特有の臭みがほとんどない。

 素麺を思わせる柔らかな麺は、ツルツルと軽やかで喉越しもいい。この店らしからぬ大人しめなラーメンに見えるが、「ご年配の方も安心して召し上がれるように」と、オーソドックスでシンプルなものもあえて用意してみたという。

 ちなみに、こちらの麺はすべて自家製。信州産のモチモチ感が楽しめる小麦を使用するが、「ガスパチョ」はスープを引き揚げやすい平打ち麺、「煮干し」は汁となじんでさらりと味わえる細麺に仕上げた。

ラーメン作りとサーフィンを極めに!
はるばる大阪から茅ヶ崎に

永濱春樹さん

 永濱さんは大阪出身で、大阪のラーメン店で8年ほど修行したのち、2年前にここ茅ヶ崎に店をオープンさせた。サーフィンを本格的にやりたかったからというのが理由だが、ラーメン作りに忙しく、サーフィンはほとんどできていないのだそう。

 「サーフィンもラーメン作りも、思った以上に難しい。だからこそやりがいがある」と永濱さん。すでに自分のスタイルを確立したようにも見えるが、「店を始めてまだ3年、ようやく認知され始めたばかり。本当の勝負はこれからですね」。

ポップな店のロゴといい、店内に流れるピップホップミュージックといい、さぞかしマイペースにラーメン道を突き進んでいるのかと思いきや、その姿勢は思いのほかストイック。さりとて片意地を張るでもなく、ラーメンの味同様、その佇まいは爽やかで柔らかい。

 名詞の肩書きにある「ヌードルクリエイター」について尋ねると、

「あははは。肩書なんてナンボでも作れますから。やったもん勝ちやなと思って(笑)」

 朗らかな関西弁がまた新鮮。茅ヶ崎に新たな風をふきこんでくれそうな予感がする。


INFORMATION

スタ★アト

住所 赤松町5-27
駐車場 P2台
TEL ☎️なし
営業時間 ランチ 11:00~14:30(L.O.) ディナー18:30~20:30(L.O.) ※営業時間などは5月末現在
定休日 不定休 
URL twitter@nagachan_world

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