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SATOYAMA育ち
茅ヶ崎内での耕畜連携した循環型農業システム
かながわブランドであり市内のレストランでも人気の「ちがさき牛」を育てているのは「斎藤牧場」の斎藤勝巳さん、忠道さん兄弟です。
北部里山の直売所では、弟の忠道さんが自ら切り分けて販売されています。どんな飼料を与えたらどのような肉質になるのかわかりますし、直接お客様の声を聞けることが肉質向上につながっているそうです。そして、兄の勝巳さんは「完熟堆肥」を作り、販売しています。
「ちがさき牛」から作る「完熟堆肥」はあまり臭わずサラサラで上質な有機肥料です。飼料は『人の体に良いものは牛にも良い!』というコンセプトで、海藻やビール、糖蜜、ギャバ、オリゴ糖、大麦、トウモロコシ等、ミネラルを含む10種類以上をブレンドして与えているそうです。
夏野菜の苗を植えるときは「ちがさき牛の完熟堆肥」を軽トラで買いに行き、畑にまいてトラクターで耕します。夏野菜はナスやピーマンに加えインゲンやモロッコインゲンが定番になっています。収穫時は葉やツルの陰に隠れた宝探しのようで楽しいです。汗だくになりますけど(笑)
「完熟堆肥」を入れた畑の野菜は旨味のあるおいしい野菜ができます。「ちがさき牛の完熟堆肥」で作ったインゲンと「ちがさき牛」の肉で作る肉巻きは、相性ばっちりで、塩コショウだけで絶品です。
現在、地球上ではさまざまな環境問題が取りざたされていますが、農業分野で耕畜連携して循環することで地域主義に基づいた食糧システムが小さいながら構築されていると感じます。
髙橋浩美 Takahashi Hiromi
実家が茅ヶ崎里山で代々農家の野菜ソムリエプロです。実家での筍や大根の収穫体験BBQを通して里山の良さを伝えるべく「湘南の里山を楽しむ会」を主宰しています。野菜ソムリエプロ/冷凍生活アドバイザー/食育インストラクター/命の食事アドバイザー/かながわブランドコンダクター/湘南ベジフルふぁんファン