東海岸南

サザンビーチの海の家、
「オハナビーチハウス」は
サザンビーチの閉鎖に伴って
8月6日 19：00までになります。

「オハナビーチハウス」からはじまった
K-Ohana’s。

　南国を思わせるコーラルピンクの壁、テラスをこんもりと覆う大きなヤマモモの木。明るく開放的で、いかにも湘南らしい店構えだが、レストランとしてオープンしたのは４年前。最初は「ケイオハナズビーチハウス」として、海の家から始めたのだそう。

「ハワイの郷土料理のカルアピッグや付け合わせのチキンロングライスを出してみたら、思いのほか評判がよくて。ハワイというとロコモコのイメージが強いですが、それだけじゃないハワイの家庭料理を味わっていただきたいと、自宅を改造して店を始めたんです」

　8月末まではビーチハウスものみの営業。間近で海を眺められる海の家にぜひ足を運んでみていただきたい。

日本人好みのテイストがうれしい。
手作りのバンズに挟フランスパンを使った
「オハナチリバーガー」
（中海岸レストラン店舗のみのメニューになります 8/11以降にご来店ください）

　

 

　茅ヶ崎海岸にほどに近い、雄三通りそばにある「ケイオハナズ」。ハワイ料理が楽しめると評判のこの店でオーダーしたのは、じっくり煮込んだチリコンカンをパテとともにサンドした「オハナチリバーガー」だ。

　念のためお断りしておくと、チリコンカンはひき肉、玉ねぎ、トマト、インゲン豆をチリパウダーなどのスパイスで煮込んだアメリカの料理。店主の中村桂一郎さん曰く、

「うちはハワイ料理に限らず、アメリカ料理もお出ししています。チリもそうですし、ロコモコやチキンカツに使っているグレイービー（肉汁）ソースもアメリカのソースですね」

　レシピを作るのは桂一郎さんの妻で、ハワイと日本のハーフのベティさん。日米いずれの料理も熟知しているがゆえに、ケイオハナズの料理は本格的ながら食べやすく、我々日本人の口にとてもよく合うのだ。

　このチリバーガーのチリも、辛過ぎず塩加減もちょうどよく、ビーフ１００％のパテとの相性もバッチリ。豆もよく煮込まれていて柔らかく、あっという間に口の中で馴染んでしまうので、ペロリと食べられてしまう。

　またケイオハナズでは、ハンバーガーのバンズにフランスパンを取り入れている。

 「バンズは近所にある『ブレッドエヌ』さんに作ってもらっています。普通のバンズも含めて４種類ほど試作しましたが、このバンズがうちの味付けに一番合うんじゃないかと。それにこういうテイストのバンズってあまりないから、面白いじゃないですか」

見てよし食べてよし。次々に変わる味と食感
絶品「タコシェルサラダ」
（中海岸レストラン店舗のみのメニューになります 8/11以降にご来店ください）

　

　もう一品、ハンバーガーとともに作っていただいたのが「タコシェルサラダ」。トルティーヤで作った貝の形の器に、たっぷりのタコスを盛った彩り豊かなサラダだが、これ、どうやって食べるの？

 「お好みの食べ方で結構です。トルティーヤの器をめちゃめちゃに壊して全部混ぜて食べてもいいですし、上からちょっとずつ食べてもいいですし、最初は上から食べて、途中から混ぜて召し上がる方もいらっしゃいます」

　このサラダ、彩りだけでなく味わいも多彩だ。ひき肉とチーズのコク、レタスのシャキシャキ感とトルティーヤのパリパリ感、トマトやオリーブのしっとり感に、サワークリームの酸味と滑らかさ。口の中で味や食感が次々変化する、なんとも楽しいサラダなのだ。

　ちなみにこのタコシェルサラダ、冷たいビールとめちゃめちゃ合う。フルーティーで爽やかなブルックリンラガーとともにぜひご賞味いただきたい。