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きのうきょうあした

描きおろし&エッセイ 絵本作家 おおいじゅんこ
はまプー
〜 夏休みの思い出 〜
茅ヶ崎市営の 「浜須賀プール」略して「はまプー」。
小学生時代の夏休みの思い出。友人達と自転車に乗り「はまプー」へ、毎日のように通いました。家で水着を着て、その上から母の手作りワンピースなどをバサッと着てビニールバッグにバスタオルと着替えと小遣いを入れて出かけます。
入り口で入園料を払って(確か子どもは当時50円だったかな?)プールサイドへ急ぎます。冷たいシャワーをこわごわ浴びてから、ぬるくて気持ち良いとは言えない消毒槽を通り抜けると「さあプール入るぞー」という感じ。
準備体操は手をぶらぶらさせたり足をストレッチしたり。夏休みの「はまプー」は芋洗いの状態。わんさか子どもが来ていて泳ぐなんて到底できないほど混んでいました。鬼ごっこ、水中ジャンケン、ビーチボールで遊んだり。水に誰が長く潜っていられるかという遊び。楽しかったなぁ。
小さい子用の浅いプール脇に売店があって、そこでちょっとしたおやつを買うのも楽しみでした。
よく私が買ったのは「カール」(もはや関東圏では手に入らないですよね)泳いでふやけた、しわしわの手で乾いたカールを食べる。美味しかったな。
プールサイドの監視員のお姉さんお兄さんは真っ黒に日焼けしてマッチョでキリッとしていて子ども達がちょっとでも走るとピピピ! とホイッスルを鳴らし「そこー! 走らないよー!」 と大きな威嚇の声で言うので、走ったわけでもない私もビクビクしたものです。
深さのある大人プールは「25メートル泳げる子」は入っても良いという規則。私のように自己流でバシャバシャ下手な息継ぎで泳ぐ子どもは入れる雰囲気ではなかったです。大人側のプールサイドではのんびり寝そべるだけの大人達の姿も。
ピピー♪ 監視員さんの笛で促されてプールサイドで休憩。アツアツの地面にバスタオルを引いて浮き輪を枕に顔にもタオルをのせて寝ころぶのも気持ち良いものでした。
現在「はまプー」に売店はありません。寂しいな。

じはんきくん
1,210円(税込)
教育画劇 1,210円
おおいじゅんこ 作絵
「すきなのみもの どーれかな? なのなのな」読者も一緒にボタンを押したくなる楽しい絵本。
「絵本とおはなし会」 長谷川書店ネスパ店
8月17日(火)15:00〜
新刊を記念して開き読みとサイン会開催。
★2Fにてパネル展示開催中♪

おおいじゅんこ/茅ヶ崎市生まれ/県立北陵高校東京藝術大学 大学院/ 1997 年「星の都絵本大賞」大賞絵本作家として活動をはじめる。作品多数