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チガサキゴトよ、チーガ

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茅ヶ崎の北部丘陵 里山環境に住むマニアックな昆虫図鑑 file.7

カブトムシ

DATA 体長32〜54mm(角を含めず)。本州、四国、九州に分布。現在は北海道にも生息が認められるが移入種とされる。クヌギ等の樹液に集まる。幼虫は腐葉土や堆肥、椎茸栽培後の廃棄ホダ木などを餌にして育つ。人が作った里山環境を最大限に利用する昆虫。

⌘ 最強の昆虫。王者、カブトムシ

 カブトムシほどメジャーで人気のある昆虫はいません。かぶとをまとった様な姿形、手の上に乗せた時の力強さ。虫の王者に相応しい存在感があり、時代を問わず子供達のハートを鷲づかみにしてきました。

 カブトムシの生息地のひとつ、樹液酒場(写真2)は、カブトムシをはじめ、カナブンやクワガタ虫など様々な虫たちが食事に集まり、またオスとメスとの出会いの場でもあります。

 メスが安心して樹液を飲めるようにオスたちは戦います。カブトムシの戦闘力は圧倒的であらゆる虫も勝てません。“角”を使い、大型のクワガタ虫なども投げ飛ばしてしまいます。カブトムシが発生する晩夏にはクワガタ虫を観察する事が難しくなるほど、樹液酒場を独占する最強の昆虫がカブトムシなのです。

⌘ カブトムシの理想郷 〜里山環境〜

 カブトムシは身体を巨大化させ“角”を発達させる事によって樹液酒場を独占する事ができました。しかし、これは大きなデメリットにもなりました。

 身体が重くなったため素早く動けず、飛行能力が著しく劣ることになりました。また大きな身体は目立つ為、夜間にはタヌキ、朝まで樹液酒場にいるとカラスなどに食べられてしまいます。こうしたデメリットに打ち勝つ為、カブトムシは大量に繁殖する事で子孫を繋いでいます。

 現在見られるカブトムシは、人が作り出した里山環境が繁栄にプラスに働いたと考えられます。カブトムシの幼虫は主に、人間が作る落ち葉堆肥や牛糞堆肥、椎茸栽培後の廃材に依存しています。原生林の状態ではここまでカブトムシが大繁殖する事はなかったと思われます。里山環境は昆虫と人との適度な距離感を維持する貴重な場所であると言えますね。

1)カブトムシは人の手入れが行き届いた
明るい雑木林のような環境を好む
2)様々な昆虫が集まる「樹液酒場」 
3)カブトムシはツノを含めると80mmほど

小山茂樹

小山茂樹 koyama shigeki
1972年生まれ、茅ヶ崎市勤務。県内絶滅種のヤマトオサムシダマシを2009年に茅ヶ崎市内にて再発見し、累代飼育方法を確立した。『月刊むし』『昆虫フィールド』など専門誌に不定期に執筆。アメブロ 「虫シゲ」で検索ください。

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