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チガサキゴトよ、チーガ

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チガサキゴトよ、チーガ

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宮治淳一のワンス・アポン・ア・タイム・イン・チガサキ

其の二

あの日のラチエン通り

 昭和30年茅ヶ崎市茅ヶ崎6885番地(現:東海岸北4丁目付近)で産まれた私の小学生時代の行動範囲は狭く、せいぜい通っている茅ヶ崎小学校の学区内だった。

 その東端がラチエン通り。東海道から南に、茅ヶ崎では珍しい一直線に伸びる道で真ん中に立つと烏帽子岩を見ることができる。その成立は江戸初期茅ヶ崎村と小和田村とを分ける境界線にあった。

 昭和に入りその線に沿ってドイツ人貿易商ルドルフ・ラチエンが1万5千坪の土地に別荘を建てた。桜の木を好んだラチエンは道沿いに多くの桜を植え桜道と呼ばれた。私が小学生になる頃には別荘は小さくなり万年塀の上に防犯対策で割ったビール瓶のかけらが置かれ、北側跡地には東洋陶器(現:TOTO)の男子・女子寮が建っていた。まだ舗装はされておらず雨後はぬかるんだ。海側には荒畑寒村、笠信太郎、開高健ら論客の旧家が点在し、すでにゴルフ場は出来ていてその北は沼地になっていた。

 昭和37年春、私の小学一年生の歩き遠足はそのゴルフ場。先日59年ぶりに訪れ新装になったクラブハウスのカフェで茅ヶ崎の新名所を堪能したのであった。

Once upon a time “あの日のラチエン通り”BGM


宮治淳一  Jyunichi Miyaji

1955年茅ヶ崎市生まれ。ラジオDJ、音楽プロデューサー。現在ワーナーミュージック・ジャパンで洋楽編成を担当。「ミュージック・ライブラリー&カフェ ブランディン」を経営する傍ら、ラジオ日本「宮治淳一のラジオ名盤アワー」( 毎週日曜 17:55〜 18:55)、湘南マジックウェイブ「宮治淳一のアワ・ヒット・パレード(土曜 13:00〜14:00)のラジオDJを担当。サザンの名付け親。「ミュージックシティ・茅ヶ崎」を構想中…。

『茅ヶ崎物語〜MY LITTLE HOMETOWN〜』
(ライブ・ビューイング・ジャパン)書籍
『MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語』(ポプラ社)

DVD
『茅ヶ崎物語〜MY LITTLE HOMETOWN〜』
(ライブ・ビューイング・ジャパン)

BRANDIN(ブランディン)
宮治夫妻が1999年にオープンしたミュージック・ライブラリー&カフェ。コーヒーを楽しみながら60〜70年代のポップ・ロックを中心としたアナログLP約1万枚を自由に聴くことができるほか、いまとなっては希少なジュークボックスでの音楽再生も可能。 

富士見町1-2
☎️0467-85-3818
水、木休  13:00〜18:00 (不定休あり)
http://brandin.cafe/


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