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チガサキゴトよ、チーガ

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SATOYAMA育ち (その15)

桜咲く清水谷(しみずやと)の散策はいかがでしょう

2017.4.17 撮影

 実家の裏手は、ぐるりと家を囲むように竹藪です。

 コロナ禍でも転入される方が多い茅ケ崎ですね。その魅力は何といっても海があるということだと思いますが、私の実家がある里山にも清水谷(しみずやと)」というステキな場所があります。

 清水谷のある「清水谷特別緑地保全地区」は、市の北部に位置していて面積は約 4.9  、南側には市民の森があります。

 わき水の流れは駒寄川の源流の一つで湿地、樹林地、草地があり、多様な自然が一体となって存在しながら多くの動植物が生育・生息しています。

 私の地元ではあるのですが、恥ずかしながら清水谷の素晴らしさを知ったのは実は最近で……。昔は木々がうっそうとしていて子供には行きづらい場所でした。弟なども探検のイメージで皆で行くようなところだったようです。

 昔の茅ヶ崎市北部は、九十九谷戸(くじゅうくやと)と呼ばれるほど、今より大小多くの谷戸がありましたが、開発や産業廃棄物の処分地等として埋め立てられる場所もありました。清水谷も埋め立ての計画があったようですが、市民による反対運動が契機となり保全されることになったそうです。

 以前は、すぐ近くの湘南ライフタウンなどの都会化をうらやましく見ていましたが、今では誰もが来るとホッとするような里山に感謝です。コロナ以前は春先によくイベントをしていました。グーグルマップによると辻堂駅からは清水谷を通るのが最短の経路らしく、予備知識のない方からは「茅ヶ崎の秘境を通ってきちゃった」という感想をいただいたりしました。

2017.4.17 撮影

 2011年「茅ヶ崎環境基本計画」において生物多様性の保全、生態系ネットワークの核(コア)となる「コア地域」として清水谷は優先的に保全されることになり、小さな谷戸に水辺と斜面地が続く谷戸景観のほか、畑や林が一体となった農地景観がある茅ヶ崎の景観ポイントとして指定されました

 この時期、桜が咲く清水谷は特に美しいので是非散策に訪れてはいかがでしょうか。

参考資料:清水谷特別緑地保全地区保全管理計画(2014年3月  茅ヶ崎市)


高橋浩美

髙橋浩美 Takahashi Hiromi
実家が茅ヶ崎里山で代々農家の野菜ソムリエプロです。実家での筍や大根の収穫体験BBQを通して里山の良さを伝えるべく「湘南の里山を楽しむ会」を主宰しています。野菜ソムリエプロ/冷凍生活アドバイザー/食育インストラクター/命の食事アドバイザー/かながわブランドコンダクター/湘南ベジフルふぁんファン

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