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パシフィックの誕生を陰で支えた 田代さんが語るPassific Brewingの魅力
これはスゴい!
一発目からそのレベルの高さに驚かされて
「最初のビールって、うまくいかないことも多いんですよ。でも、パシフィックのビール(Permit)は一発目からレベルが高かった。リク君(大庭さん)とトッシー(山本さん)の経験と実力の賜物ですね。悪い要素は少なかったけど実力からいくと伸び代を感じました」
田代さんによれば、初醸造のビールは ①ブルワーさんが設備に慣れていないことで思い通りにいかない ②そもそも設備やビールのレシピに問題がある、などの理由でうまくいかないことも多く、あまり期待しすぎずに飲むようにしているのだそう。
「リクくんは『志賀高原ビール』はもちろん、その後に短期間働いた『CRAFTROCK Brewing』でも醸造長がめちゃくちゃビールに詳しい人だったので、そこで更なる成長ができたと思う。美味しいビールを造るに決まってる、そして流石だなと思いました」
ちなみに2作目は低アルコールのウルトラライト。こちらは、 「低アルコールのビールはバランス取るのが難しい印象だったので攻めるなぁ〜!!と思っていました。ウルトラライトはそこから徐々にクオリティが上がり、酵母が変わってからさらに美味しくなっています。3作目がIPAで、これは良い出来でした。そこからは高水準のクオリティのビールを作り続けていますね」
「働きたい」から「作りたい」へ。
ホップマンがつないだ不思議なご縁
田代さんが大庭さんと出会ったのは、最初はお客さんとして。クラフトビールの虜になった大庭さんが足繁く通うようになり、「この店で働きたい」と話すこともあったといいます。しかし、大庭さんの思いはやがて「働きたい」から「(ビールを)作りたい」へ。情熱の赴くまま、その後大庭さんはクラフトビールで名高い
志賀高原ビールで働き、ビール作りを本格的に学んでいくことになるのですが、なんとその縁をつないだのがほかでもない田代さん。
「志賀高原ビールの現社長(当時は専務)が3ヶ月に1度ほどうちの店に来てくださっていて、リク君がブルワリーで働きたいと言っていたのを思い出して、社長がいらしたタイミングで引き合わせたんです。『今店に来てるから、チャンスだよ』って。そうしたらリク君がすぐさま飛んできて、その場で面接が始まりました」
一方山本さんとは、二人がブルワリーの立ち上げ準備を開始した頃に「勉強を兼ねてここで働かせてほしい」と申し出を受け、2年近くサービングを担当してもらいました。学生時代からバーで働いていた山本さんは気配りもあって話も上手く、お客さんからの人気も上々だったといいます。
クラフトビールの1番の魅力は
「作り手の顔が見えること」
クラフトビールと普通のビールとの何よりの違いは「作り手の顔が見えること」だと田代さんはいいます。
「メーカーやブランド名ではなく、誰のビールか、誰が作ったか、ということですね。クラフトビールはやはりそこだと思います。どういう原料を使っているか、どれだけ手間ひまかけたかも大事ですが『作り手の顔が見える』ということが一番じゃないでしょうか。僕はクラフトビールって、その人の性格が出るものだと思っていて、優しい人柄の方のビールはやわらかい味わいと感じ、イケイケの人はパンチがある感じがします。料理もそうで、HOPMANをオープンキッチンにしているのもそれが理由です。作った人の顔が見えるということは、ビールに限らず、とても大事なことだと思っています」
クラフトビールの名店として人気を博しつつも、田代さんは一般的な大手企業のビールも大好きだといいます。どちらがいいか、どちらが優れているかではなく、ビールの楽しみは多様性にあると、田代さんはビールの魅力を幅広く追求しています。
INFORMATION
beer cafe HOPMAN [ボトルショップ併設]
住所 | 茅ヶ崎市十間坂1-1-23サンライヅ湘南2F |
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TEL | 0467-85-5688 |
営業時間 | beer cafe HOPMAN 15:00〜23:00 (close)[一房一献(HOPMANの 1F) 18:00〜25:00最終入店] |
定休日 | 不定休 |