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チガサキゴトよ、チーガ

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茅ヶ崎の北部丘陵 里山環境に住むマニアックな昆虫図鑑 file.6

オニヤンマ

DATA 大長90〜110mm。北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布。6〜10月に発生する日本最大のトンボ。飛翔能力に優れ空中で捕獲&捕食する。ヤゴ(幼虫)は水深の浅い流れの緩やかな水路で砂泥底に潜り生活、期間は2〜5年に及び体長は50mmに達するものも。

⌘ とにかく規格外。ダイナミックな里山のドン

 北部丘陵の堤〜赤羽根を中心とした里山に生息するオニヤンマ。鬼のパンツ柄を連想させる黒&黄色の体色模様。そしてハチなどにも攻撃を仕掛け仕留めてしまうなど、その強さも本物です。巨大な身体で上空を力強く飛び回る様は存在感があってダイナミック。虫たちにとってまさに鬼なのでしょう。

 広大な空間で活動するので一般的な家屋内では成虫を飼育することはできません。ただし幼虫であるヤゴは浅く狭い水域で生活することから、羽化までの間は飼育が可能です。茅ヶ崎市には「保護地区」が存在するので採集の際はきちんと調べてくださいね。

⌘ ヤゴと成虫、どちらも独特な捕獲スタイル

 通常、大型トンボ類のヤゴ(幼虫)が生息出来る条件は、池などの水深があり面積が広い場所。ところがオニヤンマヤゴは子供が簡単に飛び超えられるような細い水路など、小さな水場に生息しています。理由はオニヤンマヤゴの特徴である「待ち伏せ型の狩り」。砂泥底に潜り、目だけを出して獲物を狙います。水深が浅い方がオタマジャクシや小魚などエサとなる生物の遭遇率が高く、それらを「捕獲仮面」という独特の捕獲器を使って捕食します。 

 成虫のオニヤンマは、飛翔能力に優れ4枚の羽根を別々に動かしてのホバリングや高速飛行が可能。ハチ、アブ、ハエ、小型のトンボなどを空中でキャッチする「攻撃型の狩り」をします。各脚にはトゲが無数に生えており捕らえた獲物を逃さず、また強力なアゴでムシャムシャと食べてしまいます。幼虫、成虫ともに優れたハンターと言えますね。

1)オニヤンマヤゴが生活する、浅く狭い水路 

2)手に乗せたオニヤンマヤゴ

3)ヤゴ正面、マスクの様な「捕獲仮面」(画:虫シゲ)

4)上から見た通常のヤゴ 

5)上から見た「捕獲仮面」

6)斜め上から見た「捕獲仮面」 


小山茂樹

小山茂樹 koyama shigeki
1972年生まれ、茅ヶ崎市勤務。県内絶滅種のヤマトオサムシダマシを2009年に茅ヶ崎市内にて再発見し、累代飼育方法を確立した。『月刊むし』『昆虫フィールド』など専門誌に不定期に執筆。アメブロ 「虫シゲ」で検索ください。

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