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茅ヶ崎の北部丘陵 里山環境に住むマニアックな昆虫図鑑 file.9

キタテハ
DATA タテハチョウ科に属する中型のチョウ。前翅長(前羽根の長さ)22〜34mm。北海道〜九州まで広く分布する。幼虫はカナムグラの葉を食べて育つ。キタテハとは黄色いタテハチョウの意味。
⌘ 成虫の姿のまま越冬するタフなチョウ
以前、紹介した「モンシロチョウ」は蛹の状態で越冬し春に羽化して活動しますが、キタテハは秋に羽化し成虫の姿のまま冬を越します。羽根を立てて物陰に潜み、ジッと冬の寒さを耐え凌ぎます。越冬中は全く活動しないワケではなく、暖かい晴天の日中には陽だまりで日光浴をしたり飛んでいる姿を見ることがあります。
⌘ 夏型から秋型への変身と、隠れ身の術!
夏頃に羽化したキタテハは名前の通り薄い黄色い羽根を持っています。しかし秋に羽化し、これから越冬を迎える成虫の羽根の表は鮮明な濃いオレンジ色に染まっています。裏面はより深い焦げ茶色になり秋の落ち葉感を演出している様に見えます。羽根を閉じた姿は「枯葉」そのもの。周囲の落ち葉や小枝と同化してしまいます。ジッとして動かない越冬中のキタテハを発見することは極めて難しいです。
⌘ キタテハの食事

成虫は、各種花やクヌギなどの樹液、そして熟した果実に集まります。秋には熟して落ちたり、鳥などに食害された柿の実を吸汁しているところを見ることができます。
幼虫は全身トゲだらけの、ちょっと怪獣チックな姿をしています。春〜夏にかけて、荒れ地や草原に生えているカナムグラという、トゲだらけのツル植物の葉を食べていますよ。興味がある方は探してみてください。



まるで忍者の隠れ身の術

わかりますか?