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Cafe&Grill Fika Room
堤
寒いこの時期に堪能してほしい
バラの柔らかさ際立つ
ちがさき牛の濃厚なビーフシチュー
寒さが増すこの季節の洋食といえば、なんといってもビーフシチュー。ここフィーカルームの代表メニューでもある。 使っているのは齋藤牧場のちがさき牛。仕上がりの口当たりを重視し、柔らかく食感の良いバラ肉を使用している。
「脂多めのバラ肉に、同じくちがさき牛のスジ肉でとった出汁、玉ねぎ、にんじん、セロリ、トマトなどの野菜、それにワインをたっぷり入れて油をとりながらコトコト5時間くらい煮込みます。肉の出汁だけだとくどくなってしまいますが、野菜を一緒に煮込むとまろやかで食べやすくなるんです」と店主の岡田さん。
いちど漉されてトロリとした美しい焦げ茶色のソースは、甘味と酸味のバランスが絶妙で旨味が強く濃厚。最後に回しかける生クリームが味わいの調和をとってまろやかにしてくれている。
肉の仕上がりはしっとり柔らか。スプーンですくうと下から白いマッシュポテトが現れ、これをソースと一緒にいただくのが至福の時間だ。シチューの器には他にも、茹でたカブ、にんじん、ブロッコリーと彩りも鮮やかで味、見た目共に満足感の高い逸品なのである。
肉質を知り尽くしたシェフがつくる
とろけるような上ロースのステーキ
上ロースはサシと赤みのバランスがちょうどよく、口に入れると、とろけんばかりの口当たり。こんな柔らかなステーキ、これまで食べたことがない。
「フライパンで焦げ目をつけてオーブンで焼くのですが、出したり入れたりしながら、ゆっくりと中まで火を通すことで、より柔らかく仕上げます。入荷状況によって肉の厚みが異なるので、それに応じて焼き方もその都度変えるということですね」
肉の厚さに応じて焼き加減を微妙に変え、もっとも美味しくいただける状態にもっていく。美味しさの理由は肉質だけでなく、作り手の腕と心配りにもあるのだ。
ちなみにステーキソースは玉ねぎを使った醤油ベースで、ご飯にとてもよく合う。焼き立て熱々のステーキにソースをかけると香ばしい香りが楽しめるが、肉の下側が熱で〝煮た〟ような状態になってしまう。ステーキの食感や歯応えを楽しみたいなら、かけるよりつけながらいただくのがお勧めだ。
旨味の強い絶品ちがさき牛に
一目惚れならぬ一口惚れ !?
岡田さんとちがさき牛の出会いは、店のオープン当初に遡る。「どういう店にしようか、どんなメニューを出そうか」と思案していたとき、たまたま訪れた齋藤牧場でちがさき牛をいただき、「これだ!」と閃いた。
「さまざまな店の肉を食べて回りましたが、齋藤さんのちがさき牛が一番でした。卸もやっていると聞き、もうここしかないと。旨味がとても強いような気がしますね」
ちがさき牛は希少であるため、好きなときに好きなだけ仕入れるというわけにいかない。それでも「よそのものにしようとは思わない」と岡田さん。齋藤牧場さんも、仕入れのせいで岡田さんが困っていないか気遣ってくれる。
作り手同士、互いに配慮し理解し合う。それが美味い料理を世に送り出す一番の秘訣かもしれない。
INFORMATION
Cafe&Grill Fika Room(フィーカルーム)
住所 | 堤73-5 |
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駐車場 | P6台 |
TEL | 0467-98-1886 |
営業時間 | ランチ 11:30~13:45(L.O.) 【1/31の時点ではランチのみの営業:ディナー 17:30~20:30(L.O.) 】 ★テイクアウト弁当あり、 ビーフシチュー、ステーキは不可 |
定休日 | 水休 |
URL | チーガ の過去記事へ |