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チガサキゴトよ、チーガ

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チガサキゴトよ、チーガ

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珈琲焙煎屋 ビーンズ香房

南湖

※しばらくお休みだったカフェが再開します 2022.4.1より

15年続けていて今が一番楽しい。
焙煎したての新鮮な豆を届けたくて

 

 朝起きてまず水をコップ1杯、そのあとコーヒーを3杯。焙煎士、多田さんの一日はこんなふうにはじまります。

 「新鮮な豆は胃に来ないんです。子どもにも飲ませることができますよ」 あくまでも持論ということだが、このルーティーンは焙煎を始めてから20年続いているそう。

 次女の清香(さやか)さんと、焙煎とカフェのビーンズ香房をオープンしたのは15年前(2007年)。多田さんはコーヒー関連を、清香さんはお菓子と、サンドイッチやカレーなどの軽食を担当し、この体制は清香さんが子育てに入るまで8年間続きました。以来、多田さんはひとりで店を守っています。軽食こそ外しましたがスキルはメキメキとあがったそうで、現在も焙煎機をフル稼働させながら豆の電話注文、カフェまで精力的にこなしています。

多田悦子さん

 カフェで気になるのはケーキやパフェ、焼き菓子などのスイーツメニュー。なんとこれらは多田さんが全て手作りしているとのこと。質の良い出自のわかる材料を使っていて、愛する家族に作ってきたレシピそのままのお菓子なのだそうです。

 世の中にコーヒーが好きな人はたくさんいますが、焙煎店をはじめようという人はどれほどいるのでしょうか。多田さんは50歳をすぎてから勉強を始め、ひとりで仕入れをし、販路を開拓してきました。

 焙煎の機械はこぶりなものが1台、1回にできる量は400グラム。作り置きはせず注文の分だけを焙煎し、手間をかけて豆の一粒一粒まで目を通しハンドピック(※)します。新鮮なものを提供できるこのスタイルは開店当初から変わっていないそう。

 店内に入るとすぐに目につく棚には、生豆がずらりと並んでいて、入りきらないものも合わせると30くらいありそうです。

 「ブレンドも面白くて美味しいのができると増えてしまって。生豆価格が毎月上がっているので値段をおさえ、長く続けるためにも種類を減らしていこうと思っています」

 米屋だったこの場所に初めて来た時は、通り過ぎるような何もない場所で不安だったそう。今はこの場所となじんで多田さんが景色に見えてきます。

「今が一番楽しい。年末年始にお客さんと接しないとなんか寂しいなぁと思って。ここに来るとひとりひとりとお話したりと励みになるんです」 いろんな経験を積み重ねてやりがいのある仕事を掴んだ多田さん、かっこいいな。

※ハンドピック:コーヒーの味を損なう原因となる欠点のある豆や石を手作業で丁寧に取り除くこと ※豆の部門を「珈琲焙煎屋 ビーンズ香房」、カフェ部門を「café Tasse(カフェ タッセ)」としています

writer:小嶋


INFORMATION

ビーンズ香房

住所 南湖4-11-16
駐車場 P1台
TEL 0467-58-1966
営業時間 11:00〜17:00 
定休日 火・水・木 休

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