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清月の思い出
〜営業終了に寄せて〜
清月が今年の7月15日に65年間の営業に幕をおろすと聞いたので、少しだけ思い出を書かせてもらいます。
1番古い記憶は幼稚園児のころ。お袋に手を引いてもらって清月に行き、当時流行っていたオマケ付きのお菓子を買ってもらいました。
小学生になると、お小遣いをもらって、弟や近所の友達とよくお菓子を買いに行きました。お店に行くと他の友達もいたりして、店の中でギャーギャー騒いているとおばちゃんに怒られたりして。今考えると
迷惑なガキだったと思います。
私の中では、小学生時代の清月はお菓子屋さんという印象でしたが、中学生になるとパン屋さんのイメージになります。
中学では、友達が清月で買ってきた調理パンを昼メシに食べてるのが本当に美味そうでうらやまましくて、ある時お袋に「今日はお弁当要らない」と言ってお金もらってパンを買いに行ったのが、あこがれの清月の調理パンデビューでした。
大人になった今でも、おばちゃんの作った調理パンを食べると、風が吹くと砂ぼこりがすごい一中のグランドや、ボロボロだった平屋の校舎を思い出します。
今から5年ほど前、おばちゃんから「60周年なんだよ」と聞いたとき、今では清月の名物になっている「ケイスケドック」を描いた Tシャツを作ってプレゼントさせてもらいました。これも自分にとっていい思い出になっています。
そして私と同じようにたくさんの人が清月とおばちゃんの思い出をもっているんだと思います。
おばちゃんありがとね !
writer:ヨシユキ Yoshiyuki
1962年生まれ、茅ヶ崎育ち。多摩美術大学大学院デザイン科を出てイラストレーターに。現在は市内の家業を継ぐ一方、創作活動を続けている。「Tシャツ」ラチエン通り『FIND』にて販売。