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浜降祭
初心者応援企画 [7.17 海の日]
浜降祭に参加しよう
21号のこと
新たにこの地域に住み始めた人からこんなことを言われました。
「浜降祭の御神輿ってずっと前から住んでる人しか担げないんでしょ?」
そんなことないない、神輿は誰でも担げるんです。なのですが、その方法は探してもよく分からないのが実情で、担いでいる知り合いがいない場合はなかなか難しいようです。
年に一度の浜降祭。準備も必要ですし、もたもたするとまた来年、なんてことも。それはもったいない。
4年ぶりのこの機会を逃さずに、担ぎたい人が自力で地域の神輿を担げる手引書のようなものがつくれないかと取り組んだのがこの「浜降祭に参加しよう」です。詳しくはこの後を読んでくださいね。
前号でも出てくれた茅ヶ崎神輿康の中里康則さんにいろいろ教わりながらまとめました。
「参加しよう」とありますが、参加の形は神輿を担ぐだけではなく、3つの方法を紹介しています。
ひとりでも多くこの地域のお祭り「浜降祭」を楽しむ人が増えたら嬉しいです。
「浜降祭の御神輿って前から住んでいる人しか担げないんでしょ?」
新たにこの地域に住み始めた人はみなさんそう思っているのでしょうか。
「御神輿って前から住んでる人しか担げないんでしょ?」この一言がきっかけで、今号では〈 参加のきっかけになる手引書 〉を目指しました。
いざ取り組んでみると神輿に関しては、資料が少なくまとまったものはほとんどありませんでした。調べるうちにその理由も分かり、へこたれそうになりましたが、だからこそチーガがやるべきことなのかもと思い直し、各所に協力いただきながらなんとか形にしてみました。
7月17日の海の日に浜降祭が4年ぶりに開催されます。ひとりでも多く浜降祭に参加する人が増えて、地域の財産である浜降祭がいつまでも続いていきますように……
浜降祭とは
寒川町と茅ヶ崎市の各神社から約40基の神輿が西浜海岸に集まるお祭りです。これだけの神輿が集まるのは全国でも珍しいのだそう。夜明けとともに神輿が参集する浜降祭は「暁の祭典」とも呼ばれ、1978年に「神奈川県無形民俗文化財」に指定されました。「浜降(はまおり)」とは海辺での「禊(みそぎ)」のことで、海水の持つ霊力により心身を清めご神徳を授かる神事です。
浜降祭の歴史
浜降祭の起源は江戸時代の中期と言われています。現在の茅ヶ崎・南湖の浜で始まった経緯は諸説あり、主なものの一つは御祭神降臨伝承説です。南湖の浜には八大龍王の碑文が祀られていて、この場所が寒川大明神の降臨地であると記載されています。
もうひとつは寒川神社の神輿が南湖の浜にお礼参りをするようになったという説です。1838年に寒川神社の神輿が大磯で行われた國府祭の帰りに馬入の渡し場(平塚)で争いに巻き込まれ、神輿が相模川に落ちて行方不明に。その御神体を南湖の鈴木孫七さんが見つけて寒川神社に届けたことを機に、寒川神社の神輿が南湖の浜で神事をするようになったという説です。
それよりも以前から茅ヶ崎の鶴嶺八幡宮では浜で禊を行っており、それらが合わさって現在の浜降祭になったと言われています。