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WAO!! 「横濱屋」のリニューアル
店主のパーソナリティーが出てくるような店とは? 茅ヶ崎の風景の一つを目指した協働ユニットWAO!!の店作り
「お店ってある意味パブリックスペースだから、茅ヶ崎の風景の一つだと思うんです」
編 リニューアルを手がけることになったきっかけを教えてください。
草 青木さんからスタッフが独立するので一人でできる店に作り直したいと相談があり、WAO!!の可能性を試すべく、一緒にやろうと始まりました。
編 テーブルの赤と、Uの字形が特徴的ですね、青木さんが真ん中を通ってお皿を運べるんですね。幅が違っているのはどういう理由ですか?
草 この形はお客さんの動線上、必然的なところもありますが、演出として頭の上にある板の幅も違えていて、座る場所によって違う印象が生まれるように設計しました。また。太いほうのテーブルは、角も使えるのでグループでゆっくり飲んだりもできるんです。
編 なるほど。一人でさっと食べて帰りたい人は入って右ですね。
青 はい、オープンして間もないですが、既にそんな感じになってます(笑)。
編 Uの字のカットの断面が美しいです。
木 頑張りました。もう、普通の形でしたら材料の心配もなく、時間もかからないんですけど。通常の大工道具でやると大変なので他の方法でー。
編 壁一面の本棚は青木さんからのオーダーですか?
草 私のほうから提案しました。青木さんは本をめちゃめちゃ読む方なんです。彼がこれから店を一人でやるということに対して、もっと彼のパーソナリティーが出てくるような店であった方がいいんじゃないかと思って。彼は恥ずかしがって言わないんですけれども。
編 店主の人となりが分かっているからこそのアイデアに愛を感じます。
草 こういうお店があったらいいな、がつくれて本当に幸せです。お店って ある意味パブリックスペースだから、茅ヶ崎の風景の一つだと思うんです。今回印象が少しでも残るようなものが作れたとしたら、それはちょっと茅ヶ崎の風景をつくっていくことに貢献できたのかなと思います。
カメラ:momocamera / ライター:小嶋あずさ