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チガサキゴトよ、チーガ

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農業者は常に悩んでいる 伊右衛門農園の悩耕な日々

vol.3 伊右衛門農園の野菜が『なんでもうまい』のヒ・ミ・ツ!

の季節のどんな野菜も美味しい。

どうしてそんなにうまく作れるのか。

市内外の農家の方や、朝市や直売の常連のお客さんからよく聞かれます。その答えをその場で語ると長いながーいお話になってしまうので、そんな時は便宜上こう答えます。。。

『天才ですから』と

もちろん自分を天才の類と思ってはいないので、この場をお借りして『偽装?天才の秘訣(笑)』を丁寧に回答させて頂こうかと思います。

まず入り口として、野菜を作り販売することが仕事だと捉えていません。私の農業で作りたいのは2つ。

①1人でも誰とでも、お店でもご家庭でも、

   より美味しく楽しい方が良いに決まってる食卓の時間

② 野菜が皆さまに愛され続け消費されていく食文化

その2つを作る農家として最も大事なのは、

(食べることを大事に思い)野菜を料理すること、食べることが好きであること。言い換えれば『野菜という食材への理解』だと考えます。

その根本にある理念から、野菜をつくる側としては、美味しさだけでなく、使いやすさや買いやすさなども含めて野菜が食卓で愛されるには『どの時期どの野菜どの品種を選定し、どの様に栽培を進めるべきか』ということを野菜個別で具体的に落とし込むことが重要になってきます。

ナンヤカンヤと25年、『食卓』と野菜に向き合ってきました。その中で…

茅ヶ崎(北部手前香川近辺)の気候、畑ごとの特徴、病害虫発生条件と対策、各野菜と品種群、栽培技術、資材応用、土壌(の物理、生物、化学)、農薬と無農薬的アプローチ、化学肥料と有機肥料のメリットデメリット等など…

栽培方法を問わず仲間たち、お客さまたちに支えられ、様々な『人智』を獲得してまいりました。(チョイ自分への評価をするなら、偏見に囚われず敵を作らない曇りなき眼の持ち主だったことでしょうか   

『彼を知り己を知れば百戦殆からず』

取れる『選択(せんりゃく)』は無数。

過去には、知識不足やワカゲノイタリ(勢いだけのただの栽培馬鹿)をやらかし、食材への理解と配慮も足りず、食卓(お客さん)』を満足させられなかった事も多々あったと思います。

『畑や売り場』での様々な失敗。生産現場で、また地元茅ヶ崎のお客さまと直接相対し続けることから得た『洗練』の数々が、売り場で一言では語れない)『なんでもうまい(偽装)天才』のヒミツなのですー

旬の野菜マメ知識
伊右衛門農園の今旬は、ほうれん草

アラフォー世代以上はアカザ科と教わったはずなのに……。いつの間にやらヒユ科。なぜか!?  アカザ科が分類上ヒユ科に統合され、ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属となったため。

原産ははっきりしないが中央アジアあたりから東西それぞれに伝播派生、西回りに高温に強めでつくりやすく肉厚だかアクが強め西洋系(丸葉)が発達。東回りでは細く華奢だが食味の良い東洋系(剣葉で刻みが深い)が発達。

現在日本の主流は、作りやすい西洋系と食味の良い東洋系のハイブリッド。

東西系それぞれ系統の交配具合により外見的特徴が異なる。夏場は西洋系が色濃い交配品種が多く、おいしくなりやすい。秋冬場はやはり東洋系が多く栽培され、おすすめ!!

(と言うか、もう夏にほうれん草を欲しがるのは、ぜひやめていただきたいです)


三橋清高 Kiyotaka Mitsuhashi 

伊右衛門農園で働く野菜栽培中毒者兼園主(特技は観察)。茅ヶ崎海辺の朝市の主要創始メンバー。茅ヶ崎市農業推進委員。5児のシングルファザー。自称・新鮮地野菜カンタン調理自炊王。感覚的には、「野菜を作る」というより、『野菜と人の未来』を創りたい。


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INFORMATION

伊右衛門農園直売所 香川7-10-23 

住所 香川7-10-23
営業時間 月〜金曜:9:30〜 なくなるまで。土曜は「海辺の朝市」にて8:00〜 販売
定休日 日曜休み
URL 伊右衛門農園FB

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