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茅ヶ崎うまれの ものさがし

file.07 鈴野麻衣(Suzno   Mai)

撮影:おもて珈琲にて

鈴野麻衣  
鈴野麻衣  
鈴野麻衣  

花々の存在を丸ごと祝福するような絵を

 つぼみが開いて花が咲き、花が終われば実がなりタネがつく……鈴野麻衣さんが描く花のイラストには、そんな「花の中に流れる時間」が1枚の絵で表現されています。まだつぼみだったり、開ききっていたり、花が枯れ落ちて実がついていたり、そして時には色違いの花もついていたり。

 「現実にはあり得ない状態ですよね。でも、綺麗な部分だけ切り取るより、その花の存在自体を祝福するような絵を描きたいと思って」

 麻衣さんの絵には可愛いだけじゃない力強さがあります。繊細なのにどこか溌剌とした躍動感もあります。この生命への「祝福」を生み出す画材は、透明水彩と色鉛筆。重ね塗りすると下の色が透けて見える透明水彩が花の繊細な質感を、さらに塗り重ねた色鉛筆が浮き上がってくるようなイキイキとした表情を描き出しているのです。

さまざまな花の可憐さを伝える「伝達者」

鈴野麻衣  

 麻衣さんは茅ヶ崎は南湖の生まれ育ち。海を身近に感じつつ、ガーデニング好きなお母様の影響で、庭の草花を愛でる少女時代を過ごしたと言います。

 「今、あるお仕事の依頼で366種類の花の絵を描いているんですけど、モデルを撮影するカメラマンのような気持ちで描いてます。『この子はこのアングルがいい』『こっちの子は横顔が綺麗』みたいな感じで。それぞれの花の特徴、可愛いところを描くのって本当に面白い。自然の生み出すものってすごいなと思いながら、ポートレート写真を撮るように描きとめています」

 花たちの一番いい顔を、どうやって伝えようか。麻衣さんは表現者であると同時に、さまざまな花の可憐さを伝える伝達者なのかもしれません。

贈られた人の存在を祝福する
「花文字」というライフワーク

鈴野麻衣  

 花の絵だけでなく、花と文字を組み合わせた「花文字」も麻衣さんのライフワーク。舞い踊るように描かれた花・葉・茎が、その人の名を言祝ぐように、その人自身を祝福するかのように描き出しています。お誕生日や結婚式など、大切な人のお祝いに打ってつけの贈り物になりそう。

 「最近、コロナの影響で結婚式ができなかった花嫁さんのお母様から、花文字のご依頼をいただきました。『娘が落ち込んでいるのでプレゼントしたい』と。ウェルカムボードにはならなかったけれど、お二人の祝福をお手伝いできたのは私にとっても大切な経験です」

鈴野麻衣  

 花文字のお値段はサイズにより三千〜三万円。依頼から出来上がりまでは1ヶ月程度かかるのだそう。ちなみに、麻衣さんは毎月「おもて珈琲」「指圧院 ふうみ」にて絵画教室を開催。「おもて珈琲」では12、1月に限り麻衣さんのポストカードも販売しています。

鈴野麻衣  

鈴野麻衣:茅ヶ崎生まれ・在住のイラストレーター&グラフィックデザイナー。武蔵野美術大学卒。数社の広告デザイン会社勤務を経て2008年に独立。東洋美術学校非常勤講師。中海岸の「クウテンベア」にてイラスト関連の商品を販売。
http://suzmai.blogspot.com

ポストカードの販売:12〜1月「おもて珈琲」
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writer:藤原千尋
ふじわらちひろ/1967年東京生まれ、2006年より茅ヶ崎市松が丘在住/出版社勤務を経て単行本ライター。ビジネス、教育、社会貢献、生き方老い方など幅広いジャンルの企画とライティングを手がける。

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