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チガサキゴトよ、チーガ

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茅ヶ崎の北部丘陵 里山環境に住むマニアックな昆虫図鑑 file.3

小山茂樹

タイコウチ

DATA 体長30〜35mm。水田や小川、湿地に生息する水生昆虫。活動期は、浅い水底に居る事が多いが冬眠は、やや水深のある水底に潜っている。名前の由来は泳ぐ時に見せる前脚の動きが太鼓を打っている様に見えるからだと言う。茅ヶ崎市に於いては、最も大型の水生昆虫。

 ⌘ 2つの術を使いこなす、忍者のような昆虫

タイコウチは水中生活をする「水生昆虫」の仲間です。浅い水底に張り付くようしている様子は、落ち葉が沈んでいるようにしか見えませが、実はお尻にある細長い呼吸管を水面に突き出し、呼吸しながら餌となる小魚などが来るのジッと待ち構えています。忍者の「水遁(すいとん)の術」そのものですね。また体表面に薄く泥を被っている事も多く、まるで「隠れ身の術」のように砂泥と同化します。天敵にも見つかり難いうえに、餌となる生き物たちにも警戒されにくいというわけです。

 ⌘ 吸血鬼️のように ……

タイコウチは、鎌状の前脚を器用に使って小魚などを捕獲、口針を刺して食べます。正確には、体外消化(消化液を口針から注射して、小魚の肉質を液状化)して吸い取ります。

⌘ 空だって飛べちゃう

タイコウチが住む環境には水が必要です。時節などで水がなくなる場合は空を飛び、移動します。しっかりとした羽根を持ち、主に夜間に飛翔します。月明かりが反射する場所を水面と捉えるようで、トタン屋根などに飛び込むことも。私は車のボンネットに当たってきたタイコウチを見たことがあります。

⌘ タイコウチの採集方法と飼育方法

タイコウチは水田やその付近の水路、また池や湿地の浅い水底に居ます。水底の泥や水草ごと網でゴソッと掬うのがコツです。水田の所有者から許可を得て行い、決して畦(あぜ)などを壊さないように心がける事。飼育は20cmほどのプラケースで2、3匹ほど。寿命は2年くらいあり共食いも殆ど起こりません。餌はメダカや小さなヤゴなどを時々入れておけばOK。飢えにも強いので飼いやすいです。植木鉢用の「鉢底トリカルネット」をケースのフタに糸で縛り、足場を作ってあげると良いです。水は、1週間に1回くらい交換しましょう。

小山茂樹

1 )タイコウチが住む環境

小山茂樹

2)どこにいるかわかりますか? 

小山茂樹

3)捕獲したてのタイコちゃん♡ 

小山茂樹

4)同サイズの魚をガシッとつかんで食べる様子

小山茂樹

5)足場を入れたプラケース


小山茂樹

小山茂樹 koyama shigeki
1972年生まれ、茅ヶ崎市勤務。県内絶滅種のヤマトオサムシダマシを2009年に茅ヶ崎市内にて再発見し、累代飼育方法を確立した。『月刊むし』『昆虫フィールド』など専門誌に不定期に執筆。アメブロ 「虫シゲ」で検索ください。

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