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チガサキゴトよ、チーガ

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茅ヶ崎の北部丘陵 里山環境に住むマニアックな昆虫図鑑 file.5

小山茂樹

モンシロチョウ

DATA 日本全国に分布する馴染み深いチョウ。前翅長(ぜんしちょう)25〜30mm。3〜11月まで見られる。南関東では年に6回ほど発生を繰り返す。蛹で越冬する。春1番に羽化する成虫は一回り小さく、春型と呼ばれている。幼虫は通称、アオムシと呼ばれ、キャベツ、大根、ブロッコリーなどアブラナ科の野菜の葉を好んで食べる。

⌘ グルメなモンシロチョウ

 春の使者モンシロチョウ。今年も3月のはじめには小出川沿いに咲いている菜の花のそばを舞う姿を見かけました。

 アオムシは「キャベツ」を中心としたアブラナ科野菜が大好物。人間が食べて美味しい“柔らかく、味が良く、可食部が多い”野菜は昆虫にとっても美味しいようです。八百屋さんやスーパーで買ってきたキャベツやブロッコリーなどからアオムシさんが出てきたとしても、めくじらを立てないでほしいと思います。グルメなモンシロチョウの幼虫が出てきたのだから、美味しい野菜に違いありません。農薬が少ない野菜だということも言えるんですよ。

⌘ モンシロチョウの羽化

小山茂樹

1)一般的なチョウの測定方法(画:虫シゲ)

小山茂樹

2)蛹の状態で越冬中 

小山茂樹

 3)観察の為、割り箸に張り付けた蛹   

小山茂樹

4)羽化直前の蛹。羽根になる部分が白く透けて見えますね  

小山茂樹

5)蛹から出てきた成虫。蛹の殻が割れると数秒で出てきます

小山茂樹

6.7.8)数分の間に羽根が伸びてくる!

小山茂樹

7)

小山茂樹

8)

小山茂樹

9)3時間後の姿。すっかり羽根が伸びました

⌘ 菜の花畑を舞うのは選ばれし精鋭

 アオムシ最大の天敵はアオムシサムライコマユバチ。アオムシの体内に産卵&寄生する寄生蜂です。このハチはアオムシの匂いに引き寄せられるわけではなく、アオムシに食害されたキャベツが発する「SOS物質(カイロモン)」の揮発物質に反応してアオムシの近くまで寄ってくるのです。

 野外に生息しているアオムシの大多数はこのハチに寄生されて死んでしまい、代わりにハチが羽化してくるのです。モンシロチョウのメスは約200個の卵を産みますが、無事にチョウになれるのは1〜2%。様々な困難を乗り越えた選ばれし精鋭だけが優雅に菜の花畑の中を舞っているわけですね。


小山茂樹

小山茂樹 koyama shigeki
1972年生まれ、茅ヶ崎市勤務。県内絶滅種のヤマトオサムシダマシを2009年に茅ヶ崎市内にて再発見し、累代飼育方法を確立した。『月刊むし』『昆虫フィールド』など専門誌に不定期に執筆。アメブロ 「虫シゲ」で検索ください。

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