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チガサキゴトよ、チーガ

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映画作家 安田ちひろの湘南 つれづれ 日誌

「ふたり暮らし」

 春は新生活の時期。私も最近、同性パートナーと一緒に茅ヶ崎に引っ越してきた。3ヶ月かけて、日当たりが良く風通しのよい部屋を見つけた。自転車で海にもすぐ行けるので、休日はサンドイッチを買って海辺でのんびりしたり。

私にとって初めてのふたり暮らし。ひとり暮らしの時と比べて(といってもシェアハウスだったが)、がらっと生活が変わった。

 まず私は夜型だったのが、彼女が仕事で朝早いため必然的に朝方に変わった。それに伴い、夜も3、4時に寝ていたのが、12時くらいには寝るようになり、夜の無駄にスマホをいじる時間がゼロになった。以前はだらだら見ていたテレビも、朝はラジオで『今日の天気』を聞き、夕飯時はNetflixで軽いドラマを見る程度。コンビニ飯が激減し、毎日自炊をするように。どちらかが夜遅くまで仕事のときは、早く終わった方が夕飯を作る。どちらかが出かける時は家にいる方が洗濯する。そう協力して生きていくというのがとても楽しく、そして心強い。

 タイミングよく、4月から茅ヶ崎市でパートナーシップ宣誓制度が始まる。私たちは申請する予定だ。この申請をすると、民間企業が認めた場合に限り、パートナーとしてサービスを受けられる。嬉しいと同時に、不安もある。一部、「パートナーシップ制度があれば、同性婚は要らないのでは」という意見を聞くけど、この制度では法律上の夫婦にはなれない。病院で親族としての面会が叶わなかったり、税金控除がないなど、ふたりで生活をしていく上で多くの障害がある。パートナーシップ宣誓制度とは、同性婚というゴールのはるか手前の「はじめの一歩」。

 末長くふたり暮らししていく為にも、1日でも早い将来に同性婚が認められることを願っている。


安田ちひろ

安田ちひろ Chihiro Yasuda
1987年生まれ、茅ヶ崎在住。。大学在学時に自主映画制作を始める。関西TVドラマ「大阪環状線」第8話脚本など。湘南にて映画制作コミュニティ『スタジオMalua』を立ち上げる。プロアマ7名の作家による江ノ電1駅ごとの短編オムニバス映画「江ノ島シネマ」企画・プロデュース。

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