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チガサキゴトよ、チーガ

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《新連載》宮治淳一のワンス・アポン・ア・タイム・イン・チガサキ

其の一

歴史的に重要な“クロスロード”「雄三通り」

 茅ヶ崎で最も有名な道路、「雄三通り」は私が小学生の頃は「東海岸通り」と呼ばれていた。父親は「上原謙の通り」と言っていた。

 駅からまっすぐ海に延びるこの南北を走る通りと鉄砲道との交差点は歴史的に重要な“クロスロード”と言っていい。

 昭和11年、加山雄三の両親である上原謙と小桜葉子が結婚式をあげた場所は上原の自宅で、この交差点のすぐ南西、三角に曲がる小路の角にあった。

 現在整体院が入っている場所だ。加山も幼少期ここに住み、のちに上原が建てた海近くの洋館に引っ越し昭和45年まで過ごした。

 その跡地に住んだのは、縁者である小桜の母江間光子、弟喜多島具房とその子ども瑛、修。

 兄弟は39年に従兄弟加山のランチャーズに加入し、茅ヶ崎にエレキの音を響かせる。修は女優の、内藤洋子と結婚、49年渡米。長女、喜多嶋舞が昭和63年に芸能界にデビューした際は、祖父母が住むこの場所から仕事場に東海道線で通ったという。

 本年4月は加山のデビュー60周年にあたる。それを記念してこの“クロスロード”の南西に碑が建った。そこには「海 その愛」の歌詞が刻まれている。


宮治淳一  Jyunichi Miyaji

1955年茅ヶ崎市生まれ。ラジオDJ、音楽プロデューサー。現在ワーナーミュージック・ジャパンで洋楽編成を担当。「ミュージック・ライブラリー&カフェ ブランディン」を経営する傍ら、ラジオ日本「宮治淳一のラジオ名盤アワー」( 毎週日曜 17:55〜 18:55)、湘南マジックウェイブ「宮治淳一のアワ・ヒット・パレード(土曜 13:00〜14:00)のラジオDJを担当。サザンの名付け親。「ミュージックシティ・茅ヶ崎」を構想中…。

『茅ヶ崎物語〜MY LITTLE HOMETOWN〜』
(ライブ・ビューイング・ジャパン)書籍
『MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語』(ポプラ社)

DVD
『茅ヶ崎物語〜MY LITTLE HOMETOWN〜』
(ライブ・ビューイング・ジャパン)

BRANDIN(ブランディン)
宮治夫妻が1999年にオープンしたミュージック・ライブラリー&カフェ。コーヒーを楽しみながら60〜70年代のポップ・ロックを中心としたアナログLP約1万枚を自由に聴くことができるほか、いまとなっては希少なジュークボックスでの音楽再生も可能。 

富士見町1-2
☎️0467-85-3818
水、木休  13:00〜18:00 (不定休あり)
http://brandin.cafe/


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