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茅ヶ崎の北部丘陵里山環境に住むマニアックないきもの図鑑 file.17[爬虫類編]
![](https://cheeega.xsrv.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/21_kusagame_01.jpg)
クサガメ
DATA : 本州、四国、九州。北海道南部、沖縄などにも生息。甲長20〜30cm。オス個体は最大甲長20cmほどで小型。また老成したオスは黄色い模様が消失し全身が真っ黒に黒化する。池や川、水田に生息する。
⌘ 50年生きた我が家のクサガメ、ジロウ
この号の特集「レジェンド」に合わせたわけではないのですが…筆者が最近まで飼育していたクサガメ(名前はジロウ)は、我が家にお迎えした時には既に全身が黒化した老成カメでした。その後40年生き続け、飼育以前の期間も合わせると50年は生きました。
⌘ 近年、外来種と判明したクサガメ
クサガメは日本に元々生息する在来種とされてきましたが、近年の研究で200年ほど前に朝鮮半島から輸入された「外来種」と判明しました。ペットとして人気が高く、その後も中国から輸入され続け現在に至ります。飼いきれなくなった個体が各地に放された事で生息地が広がり、在来種であるイシガメと交雑することが問題視されています。クサガメが外国種であると言う知識をもち、野外に決して放してはならない事を知っておいてください。クサガメに限らず飼育しているいきものは最後まで責任を持って飼い続けてください。
⌘ 茅ヶ崎市の自然における現状は?
茅ヶ崎市では相模川や小出川水系で見られ、特に小出川水系の水田地帯には多く見られます。子ガメも多いので自然繁殖していると思われます。
⌘ クサガメの飼育法
天気が良い日には日光浴をしますので、陸場として石などを少し頭が出るように水量を調整します。餌は市販のカメの餌をあげ、たまには虫やバナナをあげます。良く人に慣れ、餌をねだって寄ってきますよ。冬場は冬眠するので落ち葉を適量沈めましょう。
![](https://cheeega.xsrv.jp/wp/wp-content/uploads/2022/06/mushi_natsu.jpg)
小山茂樹 koyama shigeki
1972年生まれ、茅ヶ崎市勤務。県内絶滅種のヤマトオサムシダマシを2009年に茅ヶ崎市内にて再発見し、累代飼育方法を確立した。『月刊むし』『昆虫フィールド』など専門誌に不定期に執筆。
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水彩画 / 河野祐子 kono yuko instagram@yukochigasaki