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秋日の読書散歩

“秋日の読書散歩”は、今年で9年目を迎えます。この静かで文化的な活動を始めた「すずの木カフェ」の吉村千絵さんに、これまでの歩みを教えてもらいました。
01|静かに過ごせる街の風景を残したい
「自分がいたいような場所がどんどん減ってしまって」
“秋日の読書散歩”の始まりは、近所で静かに過ごせる昔ながらの店や、文化に触れられる場所が減っているという、吉村さん自身の実感がきっかけでした。
また、すずの木カフェを営む中で、同じような店を好む人たちがいる一方、店同士は意外とつながっていないことにも気づきます。そういう店同士で紹介し合えたらいいなと思い、もともと本が好きな吉村さんは「秋の読書週間」に合わせ、本をきっかけに店と店をつなぐ活動を考えました。
02|それぞれの店で、本との出会いを
読書散歩の参加店は、個人店の店主がその場にいて本や音楽、映画など文化に関心を持っていることが基本。参加の仕方は店に委ねられています。
本を販売する店、原画を展示する店、朗読会や読書会を開く店。特別な企画をせず、普段通り本を置く店もあります。活動を大きくすることが目的ではないので店それぞれの事情やペースを大切にしながら、ゆるやかにつながっています。
03|本をきっかけに、文化の風景があるまちへ
「自分たちの住むまちを文化的にしたい。だからといって決められた日に大勢を集めることも、参加店を増やすことも積極的にはしていません。ただここにあるよ、っていう活動。まちづくりに近いんです」
読書散歩は本を通じて知らなかった店を訪れ、そこで新たに音楽や映画、アートといった文化に出会う。そんなきっかけをつくっています。
本のある店を訪ね、さらに別の店へ足を運ぶ。そんな小さな出会いを繋げていくことで文化を静かに育てていく……。この秋は“秋日の読書散歩”の一員になって“湘南読書散歩MAP”を手にまちを歩いてみるのもいいかもしれません。
文章:小嶋あずさ
写真:位田明生





