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チガサキゴトよ、チーガ

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茅ヶ崎の北部丘陵里山環境に住むマニアックないきもの図鑑 file.15[鳥類編]

水彩画:河野祐子 instagram

カワセミ

DATA  カワセミ科カワセミ属。スズメ位の大きさの小鳥。水辺に住み、小魚や甲殻類、水生昆虫などを食べる。メタリックなブルー〜グリーンの輝きを持った美しい鳥。茅ヶ崎市では小出川、相模川、柳谷、清水谷や海岸でも見られる。

⌘ 幸せを呼ぶ青い鳥、 翡翠(カワセミ)

 カワセミを漢字で書くと「翡翠」。宝石のヒスイという名前の由来はカワセミから来ています。真に生きる宝石のような美しい鳥です。ヒスイの石言葉は「繁栄・長寿・幸福・安定」。カワセミは幸せを呼ぶ青い鳥なのかもしれません。ちなみに雌雄の判定はクチバシで見分けます。オスのクチバシは一様に黒一色です。メスは下クチバシが赤っぽいです。今回のイラストはオスのようですね。

⌘  茅ヶ崎のどの地域にいる?

 

 カワセミは留鳥※なので一年中観察するチャンスがあります。茅ヶ崎市内では里山公園内の柳谷戸などが生息地で遭遇率も高く、観察地としてオススメです。また茅ヶ崎市内を流れる相模川や小出川流域の河川敷にも広範囲に生息しています。

 私は釣りを趣味としており、萩園地区を流れる相模川でハゼを釣りをするのですが、ここでも何度かカワセミと出会っているのでカワセミ遭遇率が比較的高い場所といえます。

 この辺りは海水と淡水が入り混じる汽水域でハゼ、チチブ、ボラ、コトヒキなどの稚魚やエビ、カニなど甲殻類も豊富ですから

これらを餌とするカワセミにとって申し分ない環境なのでしょう。流れは比較的緩やか。潮の影響を受けるため水深は変化しますが総じて浅めでカワセミ好みです。

※留鳥(りゅうちょう):季節で移動をせず、ほとんど一年中同じ地域に生息する鳥のこと

 

⌘  双眼鏡で探してみて

 

 カワセミは縄張りを持つ鳥です。水面上に横向きに伸びた木の枝や石などに留まり、魚などが接近するのを待ちます。射程圏内に入ると素早く水中にダイビングして捕獲、捕食します。

 カワセミは警戒心が強いので、近づきすぎるとすぐ飛び立ってしまいます。なるべく離れた位置から川岸を探してみてください。スズメサイズなので観察には双眼鏡が必須ですよ!


小山茂樹 koyama shigeki

1972年生まれ、茅ヶ崎市勤務。県内絶滅種のヤマトオサムシダマシを2009年に茅ヶ崎市内にて再発見し、累代飼育方法を確立した。『月刊むし』『昆虫フィールド』など専門誌に不定期に執筆。

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