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チガサキゴトよ、チーガ

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SATOYAMA育ち

相模湾左岸による美しい水田

葡萄畑から水田を臨む(撮影:昨年6月)

 実家の里山の農家では、春から初夏にかけてが本当に忙しい時期 。

 大根の種蒔き、大根の間引き、タケノコ堀、大根収穫と続き、夏野菜の仕立て、の準備、田植え…と体を休める間もなく作物と格闘する日々が続きます。

 お米をつくる田圃の水は相模川左岸用水から、大規模農業用水路を経由して引き入れます。水を入れる前には、田まわりのに生えた草を刈り、大型トラクターで丁寧に田圃を耕して、苗を植えるための準備を整えます。

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田植えの様子(撮影:昨年6月)

 茅ヶ崎は海に近く、水源からは下流にあたります。昔は雨が降らない年は、田にヒビが入るほど干ばつがひどかったようですが、昭和41年に相模川左岸用水の補助水路が完成し、耕地が改良されました。お陰で干ばつはなくなり、田植えの終わった水田は青々として美しく、見とれるほどです。

 稲の栽培は昔は(稲の種)から自宅で苗を育てましたが、今ではや育苗ハウスで育てたものを購入して田圃に植えます。

 ここでいう種籾とは、秋に刈り取った稲穂を脱穀した状態のもので、を取ったら玄米になる籾のことです。昔は籾を大事に取っておいて稲の種にしていたのですね。

 「田植え」という稲苗の移植栽培は、田に水が入ったらきをして地面をし田植え機にど任せることができますが、田植え機が植えることができない角地や変形した所は人の手によって植えます。一度田圃の中へ足を入れたら、コツがわからなかったり、また長靴などで入ってしまうと一歩も動かせないで、大体しりもちをついてしまいます。

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植える前の苗(撮影:昨年6月)

 しかし昔の人は縄を張って目印を付けて間隔がそろうように手で植えていたのですから、苦労がばれます。植えた後も大変なのですが…

 田圃でタップリ汗をかいて皆で食べるお昼のおにぎりの美味しさは格別なもので、ついつい食べ過ぎてしまいます。


高橋浩美

髙橋浩美 Takahashi Hiromi
実家が茅ヶ崎里山で代々農家の野菜ソムリエプロです。実家での筍や大根の収穫体験BBQを通して里山の良さを伝えるべく「湘南の里山を楽しむ会」を主宰しています。野菜ソムリエプロ/冷凍生活アドバイザー/食育インストラクター/命の食事アドバイザー/かながわブランドコンダクター/湘南ベジフルふぁんファン

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